飛行機の速度はもう上がらない? X-15による不滅の記録7274km/hから半世紀

主翼を持った有人飛行機において、7274km/hという速度が記録されてから50年が経過しました。この記録はどのように樹立され、そしてなぜ半世紀にわたり破られていないのでしょうか。

技術的には当時をしのぐも…?

 この先X-15を上回る速度の飛行機は誕生するでしょうか。2017年9月には東京からハワイまで30分という、度肝を抜くような旅客機のコンセプト「スペースX」が発表されました。平均時速は1万km/hを上回るという野心的な計画ですが、これは言ってみれば弾道ミサイルの弾頭部を客室にしたようなものであって飛行機ではありませんから、仮に実用化されてもX-15の記録は不変です。

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着陸するX-15、後ろのランディングギアがソリになっている。奥はF-104A(画像:NASA)。

 ドローンに限れば、スクラムジェットエンジンを搭載するX-43「ハイパーX」が2004年にマッハ9.68(11265km/h)を達成しており、また同年には民間の宇宙船スペースシップワンが有人飛行機でありながらX-15を上回る高度112kmへ到達しています。

 X-15を上回る速度性能を持つ飛行機を開発することは、現時点において技術的に不可能ではないかもしれません。しかしそれが実現する見込みはいまのところなく、X-15の偉大な速度記録は21世紀中も、当面は王位の座にあり続けることになりそうです。

【了】

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コメント

5件のコメント

  1. これ以上の速度が欲しければスペースXのような弾道飛行でしょうね。

    抵抗の少なさから、酸化剤搭載しても、スクラムジェット使うSSTより案外コストも燃料も少ないかも?

    予圧破れても高度すぐには下げられないので安全性に難ありますが。

    鉄道として地上を走る故、濃い空気抵抗と闘うリニア新幹線を思い出します。

  2. X-15はどういう条件下での最高速度なのか、記載されてません。「空中」と「宇宙」の線引きは未記載。「有人で翼のある機体」なら、ミッション中のスペースシャトルは、たぶんX-15以上の速度かと。

    高度や機体などの条件不明では、「X-15なんて(ほぼ)ロケット(宇宙機)じゃん。飛行機じゃないよ。」という人も出るでしょう。本記事でスペースXを除外した様に。

    • 読み直したら「アメリカ空軍の線引き」はありました。失礼しました。国際的にとか学術的にはどうなのかだけど。

      でも宇宙に行ったとなると、X-15って「主翼らしき物の付いた宇宙ロケット」っぽいね。もう「ヒコーキの最高速度/高度」に意味がなかったという事では? (特に有人では)

  3. 旅客機に関しては時速900キロ強が限度とのこと。

  4. その記録を抜くことは現代技術では非常に容易ではあるけれど、意味がない上に莫大な費用がかかるからしないだけ。

    パイロットの生存を不問にした上で、さらに使い捨てであれば当時でも倍程度の速度記録は出せたと思う。

    切り離し可能な予備タンクを複数取り付けて加速時間をのばせば速度は出るだろうけどもその空気抵抗と燃料の燃焼で超高温になるから機体の変形は避けられない。

    おそらくは、x-15も良いところ3回も飛べれば上出来な程度ではあったとは思うけどね。

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