飛行機の速度はもう上がらない? X-15による不滅の記録7274km/hから半世紀

【写真】アポロ11号のアームストロング船長もX-15に

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のちにアポロ11号の船長を務め、人類で初めて月へ降り立ったニール・アームストロングもX-15のパイロットを務めていた(画像:NASA)。

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Writer: 関 賢太郎(航空軍事評論家)

1981年生まれ。航空軍事記者、写真家。航空専門誌などにて活躍中であると同時に世界の航空事情を取材し、自身のウェブサイト「MASDF」(http://www.masdf.com/)でその成果を発表している。著書に『JASDF F-2』など10冊以上。

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コメント

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5件のコメント

  1. これ以上の速度が欲しければスペースXのような弾道飛行でしょうね。
    抵抗の少なさから、酸化剤搭載しても、スクラムジェット使うSSTより案外コストも燃料も少ないかも?
    予圧破れても高度すぐには下げられないので安全性に難ありますが。
    鉄道として地上を走る故、濃い空気抵抗と闘うリニア新幹線を思い出します。

  2. X-15はどういう条件下での最高速度なのか、記載されてません。「空中」と「宇宙」の線引きは未記載。「有人で翼のある機体」なら、ミッション中のスペースシャトルは、たぶんX-15以上の速度かと。
    高度や機体などの条件不明では、「X-15なんて(ほぼ)ロケット(宇宙機)じゃん。飛行機じゃないよ。」という人も出るでしょう。本記事でスペースXを除外した様に。

    • 読み直したら「アメリカ空軍の線引き」はありました。失礼しました。国際的にとか学術的にはどうなのかだけど。
      でも宇宙に行ったとなると、X-15って「主翼らしき物の付いた宇宙ロケット」っぽいね。もう「ヒコーキの最高速度/高度」に意味がなかったという事では? (特に有人では)

  3. 旅客機に関しては時速900キロ強が限度とのこと。

  4. その記録を抜くことは現代技術では非常に容易ではあるけれど、意味がない上に莫大な費用がかかるからしないだけ。
    パイロットの生存を不問にした上で、さらに使い捨てであれば当時でも倍程度の速度記録は出せたと思う。
    切り離し可能な予備タンクを複数取り付けて加速時間をのばせば速度は出るだろうけどもその空気抵抗と燃料の燃焼で超高温になるから機体の変形は避けられない。
    おそらくは、x-15も良いところ3回も飛べれば上出来な程度ではあったとは思うけどね。