富山ライトレール、係員ノーチェックの「信用降車」を終日実施へ 不正は大丈夫?
富山ライトレールがICカード乗車券の利用者に限り、係員が運賃収受をチェックしない「信用降車」方式を終日に拡大します。乗降が円滑になるメリットがありますが、不正乗車の心配はないのでしょうか。
ワンマン運転では運転士が運賃収受を見届けるが…
富山ライトレール(富山市)が、朝ラッシュ時のみ実施していた「信用降車」と呼ばれる方式を2017年10月15日(日)から終日に拡大します。
富山ライトレールは富山駅北駅と岩瀬浜駅を結ぶ約7.6kmの路線で、路面電車タイプの2両編成(2連接車体)によるワンマン運転が行われています。
路面電車やバスの停留所は多くの場合無人であり、一部を除き自動改札機や係員などによる改札や運賃収受は行われません。富山ライトレールも同様で、通常は後部車両側のドアから乗車し、運転士がいる先頭車両側で運賃を支払って降車する方式です。列車の運転士が運賃の収受を見届けます。
ただ同社では、朝ラッシュ時に「passca(パスカ)」などのICカード乗車券利用者に限って、後部車両側ドアからの降車も可としていました。この方式を富山ライトレールでは「信用降車」と呼んでいますが、後部車両側ドアからの降車を認めてしまうことは、運転士の目が届きにくくなるため不正乗車されるリスクも高まります。これを終日に拡大するという富山ライトレール、どのように考えているのでしょうか。
欧米でも英国や地下鉄・都市近郊はドイツ以外は殆どが改札式で大抵は利用者が多いから信用乗車方式を入れると問題が起きるからだそうです。
路面電車やローカル線なら信用乗車方式は有効だが養老鉄道みたいに利用者が多い鉄道は改札方式の方が適しているし、利用者増加に繋がる。
尚、ベルリン地下鉄が利用者が少ないのは運賃制度の複雑さと信用乗車方式の悪い面の一つである冤罪罰金や検札詐欺が横行している事が主な理由です。
中国の北京、上海、香港とベルリンの利用者を見れば一目瞭然だし、寧ろ鉄道の場合、運賃に対して減税や正規料金値下げの方が利用者を増やす要因なのは間違いない。