コックピットからのアナウンス、工夫するパイロット 「機長からの報告によると」裏事情 JAL

JALには、パイロットの機内アナウンスについて考えるワーキンググループがあります。「したくてもできない」などさまざまな制約があるなか、パイロットたちが工夫しているそうです。

非常にむずかしい「ボリューム」 遠いゴール

――ワーキンググループで行っている取り組みについて、具体的に教えてください。

千葉「航行中に見える景色の詳しい資料を作成しました。航行中の風景のアナウンスがお客さまから好評でしたので、より広くできるようにと考えまして」

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アナウンスが入ると、機内エンターテインメントの音声は中断される(2017年9月、恵 知仁撮影)。

――乗客の声が反映されることもあるのですね。

千葉「はい。お客さまの声を常に意識しています。飛行時間2時間ほどの近距離国際線は、映画をご覧いただくのにぴったりの長さなのですが、アナウンスで映画が止まってしまい最後まで観られなかった、というお声もありました。そこで客室乗務員とお互いのアナウンスを見直し、重複部分を削ってアナウンスを効率化するといった取り組みも行っています」

毛利「JALは機内エンターテインメントにも力を入れていますので、ボリュームをはじめさまざまな課題を2年間かけて調整しました」

千葉「私たちはコックピットでさまざまな通信の音を聞いていますので、客室での自分の声が分からないのです。ボリュームは非常に難しいです」

毛利「フライト前、客室乗務員に『ボリュームに問題があったら教えてください』と話すこともあります」

千葉「ヘッドフォンで聞かれている方もいらっしゃれば、スピーカーで聞かれている方もいらっしゃいますので、その差も大きいです。すべてのお客さまにご満足いただくというゴールは遠く、まだ山の途中です」

毛利「フライトが終わったあとには『プチ反省会』を開いて、次のフライトに生かしています」

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