輸送力重視の新車、増備へ 日暮里・舎人ライナーでさらに2編成導入

東京都交通局が、2020年春をめどに、日暮里・舎人ライナーへ車両2編成を新たに導入します。

利用者の増加が続く日暮里・舎人ライナー

 東京都交通局は、日暮里駅(東京都荒川区)と見沼代親水公園駅(同・足立区)を結ぶ日暮里・舎人ライナーに、車両2編成(10両)を増備します。

 運行開始は2020年春ごろの予定です。導入車両の座席はすべて、窓を背にして座るロングシートに。また全車両に、車いすスペースまたはスリースペースが設けられます。車内空間を広くして、輸送力の増強が図られます。

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車内に設けられるフリースペースのイメージ(画像:東京都交通局)。

 また、乗り降りをスムーズにするため、乗降口には両開きドアを採用。座席の握り棒は素材に滑りにくいディンプル加工を施し、清潔感を高めます。各車両には、防犯カメラを2か所ずつ設置。車内照明や前照灯、尾灯はLEDが採用されます。

 日暮里・舎人ライナーの利用者は、2008(平成20)年3月の開業以来、増加が続いており、朝ラッシュ時の混雑も激しくなっている状況です。国土交通省がまとめたデータによると、2016年度の朝ラッシュ時における混雑率(赤土小学校前→西日暮里)は、新交通システムのなかでは最も高い188%を記録しています。

 このような背景から、東京都交通局は輸送力増強に向けて車両の増備を続けており、2015年に330形1編成、2017年5月に320形1編成を導入。今回の2編成を合わせると、日暮里・舎人ライナーの車両は、計20編成(100両)になります。なお、今回増備する2編成の車両形式は、同局の担当者によると「未定」ということです。

【了】

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コメント

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4件のコメント

  1. もっと早く納入しようよ。
    無人運転なら積極的に投資した方が良いよ。
    後、転換クロス導入は確実に必要。

    • 「転換クロス導入は確実に必要」
             ↑
      寝言は寝てから言って頂きたい。

  2. 需要予測を誤ってAGTにしたツケが如実に出てますね。
    設備的に増結もできないでしょうから、小車体であの混雑を考えるとオールロングシートで乗車チャンスを拡大させるのは賢明…というかそれ以外やりようがないかと。
    (むしろ路線距離を考えたらなぜ初期車をクロスシートにしたのか疑問ですらあります)

    • 将来のホーム長延長対応は可能な構造で作られているので増結に向けた工事を進めたい。すでに線路容量はいっぱいだと感じるので、これ以上現状の駅設備で乗客を増やすのは(ロングシート可)では日暮里駅の折り返しが限界だと思います。