アルゼンチン帰りの「赤い丸ノ内線」500形復活! 「止まると困るとこ」へ走らせたい(写真40枚)

車内にはスペイン語も 今後、丸ノ内線のホームでも見られる?

 このたび“里帰り”した500形の車内は、3つのコンセプトで復原されています。

 584号車は登場初期(昭和30年代)の姿で、扉の窓が大きい、つり手は涙滴形のリコ式風といった特徴があります。

 734号車は1996(平成8)年に引退した当時の姿で、扉の窓が小さい、掲示されている路線図に、その引退の年に開業した西新宿駅がない、といった特徴があります。

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アルゼンチン時代へ近づけて復原された500形771号車の車内(2017年11月27日、恵 知仁撮影)。

 771号車はアルゼンチン時代の姿で、中づり広告などがスペイン語。つり手も日本では見ない、溝のある“アルゼンチン仕様”です。

 このたび、500形は「1次補修」が終了。今後、自走できる状態へさらに整備されます。

 ただ、信号が昔とは違うなどの理由から、丸ノ内線を自走することは困難。車両基地イベントでの公開が予定されていますが、東京メトロの留岡正男常務(車両担当)は、次のように話します。

「思いとしては“止まると困るところ”に行きたいです。将来、走らせたい気持ちでやっています」

 実現には信号やホームドア対応など様々な課題がありますが、駅のホームで500形を見られる日、もしかしたら来るのかもしれません。

【了】

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Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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コメント

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1件のコメント

  1. どうやって本線走らせるの?今なら3両編成02系に併結という強引手段あるけど。