新東名の最高速度引き上げ1か月、どうなった? 事故や違反、走行実態に見るその効果

「実際の走行スピードも上がる」は杞憂!?

――速度超過の減少は、最高速度引き上げの効果なのでしょうか?

 一面ではそうです。導入前には、最高速度が10km/h引き上げられれば、それに伴って120km/h出していた人は130km/hに、130km/h出していた人は140km/hになると懸念する声がありましたが、そうはならなかったということです。もっとも、取り締まりを強化していますので、それが抑止力にはなっているでしょう。最高速度引き上げについて広報活動を行っているほか、テレビなどでも多く取り上げられたこともあり、安全意識が高まった結果でもあると考えています。

――走行実態はどう変わったのでしょうか?

 従来とほぼ変わっていないといえます。10km/h引き上げられたことを喜んで走っている人はおらず、皆さん自身の経験に基づいて、安全の範囲内で走行されているのでしょう。

――大型貨物自動車は最高速度が80km/hに据え置かれたこともあり、速度のギャップを心配する声もありましたが、この点はいかがでしょうか?

 速度差が原因の事故は起こっていないことからも、それほど影響していないと考えています。

※ ※ ※

 高速道路における速度規制の見直しは、2016年3月に警察庁から方針が発表されました。最高速度120km/hで設計された構造で、かつ実勢速度(実際にクルマが走っている速度)が100~120km/hという一部の高速道路について、規制速度を段階的に120km/hへ引き上げるという計画です。これにあたり、渋滞の発生が少ないことや、死傷事故率が低いことから、今回の新東名高速の新静岡IC~森掛川IC間と、東北道の花巻南IC~盛岡南IC間30.6kmでまず試行的に速度を引き上げ、全国の高速道路で見直しを進めるとしていました。なお後者の区間では、2017年12月1日(金)から引き上げが実施されています。

 新東名の最高速度引き上げ区間について、静岡県警高速道路交通警察隊は、「ふだん走り慣れていないドライバーが増える年末年始に向け、安全意識を高めるためにも、今後も取り締まりを強化していく」と話します。

【了】

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コメント

4件のコメント

  1. 毎度の事すぐ数字を出したがるがね、トラックとの問題はまだまだこれからだね、とにかく緊急回避のできない連中にも速度を与えちまったことは確かだからね、高齢者免許返納のように結論急ぐと恥かくぞ?

  2. 結局追越し車線走るトラックを徹底的に取り締まってもらわないと、制限速度上げだ理由がなくなるね。
    トラックが並走すると、煽り運転の原因にもなるしね。

  3. トラックも嫌われたもんだな、とにかく車両寸法とは別枠に総重量8トン超の貨物車は機械的に90キロに速度が抑制されてるわけで、それを丸く黄色いステッカーで示して周知しているわけで、それ見りゃ仕方ねーかなー?と何時も思ってるがね、しかしこの速度差で今のところ事故は無いとか暢気なこと言ってていいのかね?大型貨物と言っても世間一般でよく言われる4トン車瓜二つの速度抑制車もあるわけで、これで今度は120?だって?

    • ナンバープレートの小さいトラックですよね?
      確かにトンデモ運転が多いイメージ。

      昔に比べれば過積載の度合いは減ったでしょうけど、それでも過積載も横行するし、
      色々な意味で大型トラックと同様に扱いするべきだと思います。