「日本カー・オブ・ザ・イヤー」、ボルボ「XC60」受賞に見る新しい流れとは?
もっとも選ばれたのは「カムリ」?
最も多くの選考委員からベストの10点を得られたのは、トヨタの「カムリ」で14人でした。つまり、選考委員が1台しか投票できないのであれば、「カムリ」が1位となったのでしょう。2位は11人のスズキ「スイフト」。3位が10人のホンダ「N-BOX」。ボルボ「XC60」は、その次の4位でした。
ところが、ボルボ「XC60」は、ベストではないけれど、60人中54人から点数を得ていました。つまり、幅広く良さを認められ、その結果として最も多くの点数を得て、「日本カー・オブ・ザ・イヤー」の大賞に輝いたのです。
日本車と輸入車がイーブンに見比べられる
「日本カー・オブ・ザ・イヤー」は「日本車も輸入車も分け隔てなく、良い悪いで評価される」という賞です。とはいえ、実際に日本市場で圧倒的に売れているのは日本車です。また、なんとなく「日本の賞なんだから、日本車だよね」という空気もあったのでしょう。
しかし、近年になって、そんな雰囲気は徐々に変化してきました。記録を見直してみれば、10年ほど前から賞レースでは、常に2位や3位に輸入車が食い込んでいたのです。
たとえば2008-2009年の「日本カー・オブ・ザ・イヤー」の1位はトヨタ「IQ」でしたが2位はシトロエン「C5」。2009-2010年も3位がフォルクスワーゲン「ゴルフ」。2010-2011年も2位に「ポロ」。2011-2012年はメルセデスベンツCクラスが2位。2012-2013年はBMW3シリーズが3位。2013-2014年は「ゴルフ」が大賞受賞。2014-2015年、2位Cクラス。2015-2016年、3位BMW2シリーズ。2016-2017年、3位アウディ「A4」といった具合です。
昔の横綱審議委員会みたいなもんだろ、人気のセリーグが日本車なら実力のパリーグが輸入車ってとこで市場もそろそろ日本車の化けの皮に感づいた?ってとこでしょう
というよりも、
ディーゼルエンジンで、ドイツ車の化けの皮がはがれ、
日産の検査不正で、日本車の化けの皮がはがれ、
ボルボが栄誉を手にしたように見える。