「エル特急」消滅へ 国鉄の面影がまたひとつ、役割薄れひっそりと

JR東海、なぜ「エル特急」の呼称を廃止?

 JR東海は、2018年3月のダイヤ改正で「しらさぎ」「(ワイドビュー)しなの」「(ワイドビュー)ひだ」における「エル特急」の呼称を廃止するとしています。同社に話を聞きました。

――「エル特急」の呼称廃止によって何が変わるのでしょうか?

 紙の時刻表や、駅の電光掲示による発車案内などで、「エル特急」であることを示す「L」マークを掲出していましたが、2018年3月のダイヤ改正とともに、このマークを削除します。それ以外で変わることは特にありません。

――なぜ呼称を廃止するのでしょうか?

 もともと、高頻度かつ等間隔のダイヤで運行され、自由席を連結しているなど一定の条件を満たす特急を「エル特急」と呼んでいましたが、いまとなってはその意義が薄れてきたためです。

――利用者からも「エル特急」と呼ばれていたのでしょうか?

 お客様のあいだでも、この呼称が使われることはほとんどないと思います。

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エル特急「しらさぎ」。ヘッドマークの左上に「L」マークがあしらわれている(1989年、恵 知仁撮影)。

※ ※ ※

「エル特急」の呼称は、2017年3月のダイヤ改正までJR北海道も特急「すずらん」「スーパーカムイ」で使用していました。しかし、「スーパーカムイ」を「ライラック」と「カムイ」というふたつの列車に再編すると同時に、「すずらん」も含めて「特急」に統一したといいます。これについてJR北海道は、「特急の車両や名称などを変更するにあたり、ほかの特急との統一を図り、案内表示や掲示物をなるべくシンプルにするため」としており、廃止しても利用者に支障はないと判断したそうです。

 このように、「エル特急」という言葉自体が現在ではほぼ有名無実化しているともいえそうですが、原口さんによると、「国鉄時代にはある程度一般に定着していたでしょう」とのこと。ただ、「JRになって以後、各社が独自に特急を増やした結果、その呼称も認識されなくなっていきました」といいます。

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コメント

3件のコメント

  1. 国鉄時代を伝える歴史博物館とか無いのか?

    • 期待はしない方がよいが、鉄道博物館の展示くらいかな。しかし、まだあったんだ。L特急。

  2. L特急の意味はいろいろあったんですねー。ちなみにその時は長い距離を走るからLがついてると信じてました。でも明確な意味はなかったんですね。