「エル特急」消滅へ 国鉄の面影がまたひとつ、役割薄れひっそりと

一部のJR特急に、国鉄時代から使われていた「エル特急」の呼称が廃止されます。本数の多さ、発車時間のわかりやすさなどを表す呼称として、かつては全国の特急で用いられていましたが、時代とともにその意義は希薄になっていきました。

いまも「エル特急」グッズが登場するワケ

 原口さんによると、「エル特急」を国民に定着させることに「国鉄はやや苦戦したのではないか」と話します。それを物語る出来事として、列車の両端に掲出された「ヘッドマーク」の変化を挙げます。

「『エル特急』の登場当時、各列車のヘッドマークは白地に文字で列車名を書いただけのものでしたが、1978(昭和53)年にイラスト入りのものへ変更されました。たとえば常磐線の特急『ひたち』ならば偕楽園(水戸市)の梅など、その特急にまつわるイラストが描かれています。さらに国鉄は複数の酒造メーカーと協力し、これら特急のヘッドマークを缶などにあしらったビールや日本酒などをキヨスクで販売しており、私もずいぶん集めたものです。特急に親しんでもらう戦略だったのでしょう」(原口さん)

 現在でも「エル特急」のイラスト入りヘッドマークをあしらったグッズが多く登場していますが、これはそもそも、国鉄自身がそのようなコラボレーションを行ったことに端を発しているのかもしれません。

Large 20171220 01
エル特急「ひたち」。ヘッドマークには梅のイラストが描かれている(1989年、恵 知仁撮影)。

 ちなみに、JR北海道は「札幌~旭川間を走る特急『ライラック』と『カムイ』をあわせれば、基本的に30分間隔の運行となり、(両列車の始発駅である)札幌、旭川両駅の発車時刻も一部時間帯を除き毎時00分、30分に揃えられています。『エル特急』が示した理念の一端は受け継がれているでしょう」と話します。

【了】

この記事の画像をもっと見る(4枚)

最新記事

コメント

3件のコメント

  1. 国鉄時代を伝える歴史博物館とか無いのか?

    • 期待はしない方がよいが、鉄道博物館の展示くらいかな。しかし、まだあったんだ。L特急。

  2. L特急の意味はいろいろあったんですねー。ちなみにその時は長い距離を走るからLがついてると信じてました。でも明確な意味はなかったんですね。

記事ランキング

  1. イラン海軍の潜水艦が「撃破される瞬間」捉えた映像が公開 3隻の無人ボートが基地を急襲 “米軍史上初”の攻撃
  2. ロシア軍の攻撃ヘリが「飛行中に急襲される瞬間」捉えた映像が公開 背後から「刺客」が忍び寄る
  3. 海自の最速艦艇が「主砲を撃ちまくる」珍しい映像が公開 最高速力は80km/h以上! 対空戦能力を披露
  4. 首都高の「高級外車」がトンネル内で大炎上! “火だるまになる”恐怖の一部始終を捉えた映像が公開 ドライバーに批判も
  5. 本数が7割も減った「地下鉄の新駅」今どうなっている? “祭りの後”の様子を見てきた 大多数の乗客は「1駅手前」で下車
  1. ロシア軍の戦闘機が「真正面から撃破される瞬間」を捉えた映像が公開 ドローンの突入を防げず
  2. 海自の潜水艦が発射した魚雷が「揚陸艦へ突進」 雷跡を上空から捉えた珍しい写真が公開される
  3. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  4. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開
  5. 「USB挿しっぱ」でクルマが“故障”する? 三菱公式の投稿にSNS騒然 「一体ナゼ?」「これマジで起きるよ」