駅トイレで大荷物から解放!? あの不便さを解消してくれる画期的な装置とは
車いす用トイレ開放のために?
製造メーカーのシブタニ(大阪府大阪市)にも話を聞きました。
――どのような利用を想定して開発したのでしょうか?
買い物で増えた荷物やスーツケースなどで、手が空かずに不便と感じたり、トイレに行きづらいと感じるお客さまの状況を考えました。
空港や駅のお土産やさんの店前に設置することも想定しています。店の前に設置すると、店の中の通路が空き、ケガを防げる可能性も高くなるのではないかと考えています。
――小田急線新宿駅以外ではどこに設置をしていますか?
JR大宮駅の女子トイレの手前にあります。大きな荷物を持ったお客さまが、個室に荷物を持ち込みづらいからと車いす用トイレを利用してしまうケースが散見されたため、導入を検討したそうです。
――鍵として使用できるのは、主に交通系ICカードとのことですが、ほかにも使えるカードはありますか?
PASMOやSuicaなどの交通系ICカードのほか、WAONカード、nanacoカードなどが使えます。電子マネーつきクレジットカードも使用可能です。世界的に使用されている電子マネー、payWaveやPayPassに対応したカードも使用できます。訪日外国人の方で、交通系ICカードを持っていない場合には、これらの電子マネーカードを使っていただけたら、と考えています。
世の中の非接触ICチップは、大きく分けて3種類あり、PASMOをはじめ、日本で広く使われている「フェリカ」、世界に広く普及している「マイフェア」(Type A)、運転免許証やキャッシュカードなどに使われている「Type B」です。「バゲッジポート」は、「フェリカ」と「マイフェア」(Type A)に対応しています。
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シブタニは今後の展望として、商業施設やホテル、テーマパークなどへの設置拡大ができたらと考えているそうです。
【了】
荷物のいたずら対策は?
・トイレの使用時間は5分程度。
・この場に他の人の目がある(人が少なかったら、、車いすトイレを使う)。
このようなことから、いたずら対策まで考慮しなくてもよいのでは。