80~90年代日本車が北米で大人気のワケ 日本の実情にハマる「15/25年ルール」とは?

いま北米で日本の中古車が大人気といいます。しかも25年以上前の、80~90年代初頭のものが飛ぶように売れているとか。そこには北米独自のルールと、日本ならではの自動車事情が絡み合っていました。

ハンドルの位置だけではない「25年ルール」

 実は、25年ルールとはハンドルの位置に関する規制だけが緩和されるわけではありません。アメリカは車検の代わりに、「スモッグテスト」と言われる排ガス検査がありますが、そのような検査も関係なくなります。シートベルトがないクルマもOK。つまり製造から15/25年(カナダ/アメリカ)を経過すれば、北米で車を輸入、販売、走行に関わる全ての規制がなくなると言って良いでしょう。

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右ハンドル仕様のR32型「スカイライン GT-R」。日本国内では1989年発売で、北米の15/25年ルール適用対象(2017年、加藤博人撮影)。

 最近の日本車は製造から25年経過してもまだまだ現役で問題なく乗れる車が多いので、北米で引っ張りダコとなり、日本での中古車価格も高騰している状況にあります。ただし気を付けないといけないのは、合衆国政府は25年ルールでOKを出しても州ごとに、たとえば「シートベルトがないクルマはダメ」「州独自の排ガステストに合格しないとダメ」といった決まりを設けている場合もあります。その場合は州の規制が優先されます。

25年ルールで人気の日本車とは?

 すでに25年ルールが適用されて、大量の日本の中古車が海を渡って北米の地で元気に走りまわっています。カナダではひと足早い15年ルールとなるため、現在は2002(平成14)年までに日本で製造された車なら輸入OKとなります。

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北米でも「ハイエース」のカスタムは盛んにおこなわれているという。写真は1982年発売の3代目(画像:トヨタ)。

 具体的には日産「スカイライン(R32)」「シルビア」、トヨタ「カローラレビン/スプリンタートレノ(AE85/AE86)」「スープラ」「ハイエース」「ハイラックスサーフ」、三菱「デリカ」「パジェロ」、スバル「インプレッサ」、スズキ「キャリイ」に代表される軽トラ、などなど。北米仕様が設定されなかった日本車に人気が集中しています。映画『ワイルドスピード』の影響も大きく、この映画によって80~90年代の日本製パフォーマンスカーの人気がぐっと高まりました。

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コメント

5件のコメント

  1. オートバイの話になりますが、ヤマハのR1Zも、とてもカッコいいですね!

    わたしは、普通自動車の免許しかないので、これからは普通2輪の中型免許をとって、頑張っていきたいと思います☀

  2. こういう乗り方が一番幸せだよね、FRカローラなんて当たり前に走ってるし、いかに当時の車が走る為に生まれたかが分かる証しだね、今は新型こそ最高と洗脳されたユーザーの代替え需要に支えられてる自動車業界ですからね、評論家をも召し抱えて辛口を封じてまで自社製品を肯定させるザマに日本製品の将来に暗雲間違いなしですな

  3. うーん… 今のところお父さんと独身者の個人的な趣味にとどまっている感じがする。他の国々の古い車と同じ程度の人気。

    やはり一般家庭の大勢はトラック型ビッグサイズSUVで節税に励んでるんじゃないだろうか。

  4. しかし、この15/25年ルールもいつまで適用されるのか。ゼロエミッションや排ガス対策が厳しくなれば必然的に制限ないし廃止され得る事を考えなければ。

  5. いいねー、車庫や庭に置いて眺めるだけで絵になる車、今は誘い道具の優遇税制のオマケ付やリースだ何だと所有権から切り離さないと道を走れない時代だからね、確かに環境は大事だけど、その環境を保つ大義の電気自動車の充電の電気を発電する電気の親玉の環境対策はできてるんでしょうかね?

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