「感応式」信号、何をどう感知? そもそもどういう仕組みで青になるのか

車両を感知する仕組みとは?

——どのような仕組みで車両を感知しているのでしょうか?

 多く場合、交差点付近の上空に設置された円錐形のセンサーから超音波を下に向けて発し、それが跳ね返ってくる時間を測っています。センサーの下にクルマがあれば時間が短くなり、これによって車両を感知しているのです。この方式では多くの場合、1車線分しか車両を感知できないので、車線が複数あるところではカメラの撮影映像で車両を検知していることもあります。

——どのような位置で停止していれば、超音波センサーに感知されるのでしょうか?

 厳密には超音波センサーが出る範囲の直径について規格があるのですが、おおむね、道路交通法でいうところの停止線で止まっていれば感知されます。停止線に到達していなかったり、車体全体が越えてしまったりした場合は、感知されないこともあるでしょう。

——二輪車や自転車も感知できるのでしょうか?

 感知されにくいケースが多いでしょう。まれに二輪用の押しボタンが設けられていることもありますが、多くの場合は歩行者用と兼用になっています。車両用信号のほうで車両が感知されると、歩行者用押しボタンも連動する場合もあります。

※ ※ ※

 場所によっては「感応式信号」「半感応式信号」などと補助看板が付けられているほか、クルマを感知すると「感知中」などと表示されることもあります。しかし、日本交通管理技術協会によると、これらの表示義務などは定められていないとのこと。いわば「サービス」だといい、都道府県によっても方針が異なるそうです。

 ちなみに、日本交通管理技術協会によると、超音波センサーはおもに車両が「来たこと」を感知しますが、一部例外もあるとのこと。「右折の矢印信号の表示時間を、車列の長さに応じて調整していることがありますが、この場合は、車列が途切れたことを超音波で感知し、矢印を消しているケースがあります」と話します。

【了】

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コメント

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4件のコメント

  1. 大型が曲がってくる交差点で明らかに邪魔になる停止位置の停止線とセンサーを何とかしてね、こちらが気をきかせて手前で待機してりゃ感知しないバカセンサー!

  2. 大阪周辺(関西??)では「感応式」ではなく「感知式」と表示されています。

    • 「感知式」は兵庫県のみだったと思います。
      大阪は反感応でも「感応式」です。京都は「感応式信号機」だったり表記がなかったりとマチマチ。

  3. 日本の道路には信号が多すぎる。全く車が通らないのに、赤信号で停止しなきゃいけないとかね。
    ITの進歩で、もっと感知式の信号が増えないかな。