特急形189系の国鉄色、グレードアップあずさ色が引退へ 残り1編成に JR東日本

JR東日本八王子支社が、国鉄時代に導入された特急形電車「189系」の2編成が引退するのにあわせ、ラストランツアーを企画しました。この2編成が引退すると、189系は1編成だけになります。

中央本線で往復と片道のツアー実施

 JR東日本八王子支社は2018年2月26日(月)、189系特急形電車のM51編成(国鉄色)とM52編成(グレードアップあずさ色)が4月をもって引退すると発表しました。これに伴い、M51・M52編成の「ラストランツアー」が行われます。

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「ラストランツアー」が開催される189系特急形電車のM51編成(国鉄色、左)とM52編成(グレードアップあずさ色、右)(画像:photolibrary)。

 189系は国鉄時代の1975(昭和50)年に完成した特急形電車です。同じ時期にデビューした183系と似ていますが、189系は信越本線の横川~軽井沢間(碓氷峠)にあった急勾配を通れるよう、電気機関車の連結に対応。189系と電気機関車のモーターを同時に操作して急勾配を走る「協調運転」のシステムも導入しました。

 老朽化や新型車両の導入に伴い189系の廃車が進み、現在は長野総合車両センターに配置されている6両編成1本(N102編成、あさま色)と、豊田車両センター所属の6両編成2本(M51・M52編成)しか残っていません。定期列車での運行はすでに終了しており、中央本線などを中心に臨時列車や団体列車で使われています。

 引退ツアーは「さよなら189系M51編成・M52編成ラストラン」と題し、4月に行われます。22日(日)はM52編成を使った豊田~甲府間の往復ツアー、27日(金)はM51編成で豊田駅から長野駅へ向かう片道ツアーです。

 ツアーに参加するには、はがきによる申し込みが必要。募集人数は各300人です。応募が募集人数を超えた場合は抽選になります。当選した場合は、吉祥寺、国分寺、立川、八王子の各駅にある「びゅうプラザ」で引退ツアーの旅行商品を購入する必要があります。発売額(大人)はM52編成の往復ツアーが8900円、M51編成の片道ツアーが1万8900円です。

 M51編成とM52編成が引退すると、残る189系は長野総合車両センターのN102編成だけになる見込みです。

【了】

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コメント

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3件のコメント

  1. この「あさま色」の先頭車、クハ183-1528なんだけど、飾り帯の位置が下がっていて有名な。「はまかいじ」とかにも使ってたよね。

  2. 篠ノ井線の『おはようライナー』からも近く外されちゃうのかな?

  3. 増便ながら、臨時急行アルプスにも充当されてませんでしたっけ?この臨時アルプスはEF64牽引の客車だったり、営業中止の食堂車まんま付けた165だったり、何か自分の故郷じゃ、つい先日まで走ってた国鉄色が都会では売りになるのも不思議なものですね