観光車両「昭和」がお披露目 「地元のための車両」を念頭にデザイン 若桜鉄道(写真30枚)
招待客が乗り心地を堪能
デザインにあたっては、「地域の人が乗りたくなる、地域のための車両」を念頭に、若桜鉄道の駅や沿線などから連想された「昭和」をキーワードに設定。外観は、若桜谷を流れる川をイメージした青色としました。また内装は、水戸岡さんがデザインした車両ではおなじみとなった、木と布を多用した暖かみのある雰囲気に。地元の人が普段使いやすい列車を目指し、座席はボックス席と、窓を背にして座るロングシートを併設したセミクロスシートにして着席できる人数を確保しました。
シンボルマークは、社名や地名にもある「桜」を図案化。若桜鉄道の沿線には桜の名所が点在しており、そのなかを鮮やかな青色の列車が走ることになります。
若桜駅構内で行われた内覧会では、沿線住民のほか県外からも鉄道ファンなどが訪れ、熱心に撮影する姿が見られました。また内覧会に先駆けて試乗会も開催され、抽選で選ばれた約120人が「昭和」の乗り心地を早速堪能。試乗会に参加した若桜町在住の親子連れは「これまでの車両とはまったく違う、おもちゃ箱のような内装が楽しい。また乗りに来たいです」と話していました。
若桜鉄道の「昭和」は2018年3月4日(日)に営業を開始します。当面は毎週日曜にツアー専用列車として運転されるほか、それ以外の日は他の車両と共通で普通列車にも使用される予定です。
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Writer: 伊原 薫(鉄道ライター)
鉄道ライター。乗り鉄・撮り鉄のほか、鉄道旅で酒を楽しむ「飲み鉄」や列車を貸し切って遊ぶ「借り鉄」の普及に勤しむ。最近は、鉄道と地域の活性化アドバイザーとしても活動中。好きな発車メロディはJR北千住駅。
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