「車輪の戦車」なぜ世界のトレンドに 陸自16式機動戦闘車に見るその背景
コンセプトは「一刻も早く展開」
東西冷戦が終結し、日本はこれまでの北海道の守りを固める北方重視の考えを改めることになりました。2000年に入ると、世界が対テロ戦争の時代に突入したこともあり、国内に潜伏したテロリストやゲリラなどの武装集団が、突如として東京や大阪など大都市圏で戦争を仕掛けてくる可能性も出てきました。
そこで、これまで北から南まで満遍なく部隊を配置し、戦車を中心とした戦闘団を構成して守りを固めていた「基盤的防衛力」という考えを改め、必要な場所へと部隊を派遣し、増強する「動的防衛力」へとシフトします。
ただし、既存のすべての装備を、海自の輸送艦などで運ぶには限界があります。陸路で移動するにしても、スピードの異なる戦車と装甲車では展開能力に差が生じます。とにかく最初に駆け付けることだけを考えれば、ヘリや装甲車で移動できる普通科(歩兵)部隊が最も迅速です。しかし打撃力を考えると戦車も欲しい。けれども戦車は一緒に移動できない。
これを解決したのが、米軍でした。2000年頃に「ストライカー」という名の装甲車だけで部隊を構成するストライカー旅団を作ります。この部隊は輸送だけでなく、迫撃砲、工作用クレーン車、救急車にいたるまですべてストライカー装甲車をベースとしました。
そしてストライカーの車体に105mm戦車砲を乗せたM1128ストライカーMGSを生み出します。重量を戦車の半分以下である20tに抑えたため、いかなる道路も走れるだけでなく、輸送機にも乗せられます。イラク戦争にも投入され、実績もあげました。
こうした経緯を受け日本は、フランスなどがつちかってきた装輪戦車を継承しつつ、米軍が生み出したコンセプトを足した16式機動戦闘車を作ることを決めたのです。
特てん弾とは特別てん実弾の略語で、炸薬の代わりにダミーウェイトを入れて弾道試験に使用する弾薬です。
機動戦闘車は、あくまで先陣であり戦車隊到着までの繋ぎ的存在。戦車に置き換わるモノではない。
戦車戦には不向きである。
現にイラク戦の時は後方配置されていた。
使い方次第。
別名を高圧試験弾だったかな?許容誤差上限まで弾丸を重くして、発射装薬を砲身の耐圧限界になるまで増量した、砲身の破壊寸前状態をテストするヤバい弾。砲身の製造に手抜きが有ると、バナナの様に炸裂したりする。
よって、遠隔操作で安全に射撃操作がなされる。
しかしながら、HEAT弾と違い、榴弾のケースに鉄合金を流し込んでいたりするので、予期しない場所まで飛んだりする。