三郷JCT、相次ぐ改良の理由 外環道「千葉区間」開通も間近、クルマの流れどう変わる

「外環道→常磐道」の専用ランプ新設 その目的は

――外環道外回りから常磐道下り線への専用ランプ(第一ランプ)を新設するのは、どのような目的があるのでしょうか?

 こちらも、従来のランプ(第二ランプ)における交通流の交錯と、サグ(下り坂から上り坂に変わる箇所)で発生している渋滞を解消する目的があります。現状では、外環道外回りから常磐道へ向かう場合、ランプ内で左に車線変更しなければなりません(直進すると首都高へ向かうようになっている)。加えてその先にサグがあり、これが渋滞を引き起こす原因となっています。外環道から常磐道へ向かう専用の第一ランプを整備することで、このぶんの交通が従来のランプから分離されます。また、新設する第一ランプはサグもなく平坦ですので、従来のランプと比べて走行性も向上します。

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外環道外回りから常磐道下り線に通じる専用ランプ(第一ランプ)の整備概要(画像:NEXCO東日本)。

※ ※ ※

 NEXCO東日本は外環道千葉区間の整備効果として、湾岸線から常磐道まで(高谷JCTから三郷JCTまで)の所要時間が43分から17分に短縮するとしています。外環道を管轄するNEXCO東日本関東支社によると、これにともない外環道の交通量が増えるほか、常磐道から首都高6号線へ向かっていたクルマの一部が外環道へと移行することも想定されるといいます。

 ちなみに、外環道千葉区間の開通にあたり、京葉JCTで接続する京葉道路の市川IC周辺でも、部分的な改変が行われています。3月21日(水・祝)には、市川ICの上り線出口が千葉寄りに300m移設されました。今後、下り線入口の位置変更なども行われるほか、外環道の工事用地を確保するため2012年に閉鎖された旧鬼高PAの用地を利用する形で、京葉市川PAが4月24日(火)にオープンします。

【了】

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コメント

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4件のコメント

  1. 埼玉県内~成田空港間のリムジンバスなどでのかつしかハープ橋強制長時間見学ツアーからやっと解放される。都内を経由しないで済むのでルート変更を実施するバス会社も多いでしょうね。

  2. 三郷JCTより、美女木の渋滞を何とかするべきでは?
    今でもひどいのにこのまま開通したらさらにひどいものになります。

  3. 三郷JCTもそうだが、美女木JCTの改良も必要だと思います。
    あそこの信号渋滞は酷いからな。
    後、八潮PAが計画あるなら新倉PAと同じくコンビニとトイレのセットで開業しないとヤバイと思う。

  4. いつも楽しく拝読させていただいています。

    関越大泉JCTでは、練馬出口の渋滞が外環への車両に影響を与えています。
    練馬出口方面はJCT過ぎにすぐに3⇒2車線になることも考えると、
    今回の「常磐道上り線から外環道への分岐部」と同様に
    車線運用変更をするだけで、外環方面の渋滞の影響が
    大きく解消されると考えております。
    ラインの引きなおしだけで、
    スペース的には問題なく実施可能な施策と考えます。

    是非、提言の検討をしていただけますと幸いです。