伊豆観光列車「ザ・ロイヤルエクスプレス」乗車レポート! 特等席に生演奏、横浜から下田へ(写真51枚)
木材だけではない! 金色に輝く電鋳パネル
水戸岡さんのデザインといえば、木材をふんだんに使った内装を思い浮かべます。伊豆急下田行きで先頭になる1号車の展望席は、落ち着いた「展望ライブラリー」になっている反対側の8号車とはまた異なり、明るい色の木に緑色の模様をプリントした天井が広がって、まるで自然のなかにいるよう。運転席とのあいだにガラスの仕切りがなく、声がダイレクトに聞こえる最前列は、鉄道ファンにはたまらない特等席!
1・2号車は「ゴールドクラス」車両で、そのうち展望席がある1号車は「親子で旅を楽しむ」がテーマ。白っぽい木材が使われ、親子席や木のプールも用意された明るい空間でした。
3号車は、フラットなスペースを様々に使える「マルチカー」。今回は「ザ・ロイヤルエクスプレス デザイン展」が開催されていました。デザイン画と実際の車両は異なる点もあるようなので、ぜひ見比べてほしいと思います。今秋には貸し切りで結婚式も予定されているそうです。
この「マルチカー」で最も驚いたのは、金色に輝く天井! 電気鋳造で繊細な模様を忠実に再現しているそうで、5号車のお手洗いの壁や6号車のドリンクカウンター、各号車表示にもこの金色のパネルが輝いていて、何とも豪華!! 「水戸岡デザイン」の進化を感じました。
4号車は「キッチンカー」で、通路を歩くと、お料理を仕上げる良い香りが漂ってきました。
「プラチナクラス」の食堂車である5・6号車にはそれぞれピアノが置かれていて、「大人の社交場」のようなイメージ。天井のステンドグラスがまるで照明のようで、乗客が輝ける舞台を照らしているように見えました。
そして、「プラチナクラス」の客室となっている7・8号車は落ち着いた色合いで、高級ホテルのような重厚感が魅力。「展望ライブラリー」は、テーブル付きのソファ席がブックシェルフで1席ずつ区切られていて、書斎のような使い方もできそうです。
横浜駅から伊豆急下田駅までの「ザ・ロイヤルエクスプレス」の旅は、あっという間の3時間。伊豆の魅力を五感で味わい尽くせる、贅沢な時間でした。豪華クルーズトレインには手が届かなくても、たまには再訪できる価格、そして貴重な首都圏発。何より「音旅演出家」の大迫さんをはじめ、担当いただいたクルーの寄り添うような接客が忘れられません。私はまた必ず会いに来ます。
【了】
Writer: 小林未来(現役レースクイーン)
趣味の鉄道好きが高じ、「レールクイーン」として鉄道情報を発信する活動もしています。「1日1みら鉄」のタグでつぶやく鉄分たっぷりなツイートに注目! 鉄道モチーフのネイルもUPしています。
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