バスの花形「2階建て」復権なるか 海外製の新型、続々導入のワケ 既存車の今後は

海外製の新型2階建てバスが日本に導入されるまで

 そのようななか、海外製の2階建てバスに目を付けた会社があります。東京をメインに定期観光バスを運行する「はとバス」(東京都大田区)です。同社も多数の2階建てバスを保有しており、代替車両をどうするかという課題に直面していました。「ゆくゆくは2階建てバスが寿命を向かえて1台もいなくなってしまう」という危機感もあったそうです。そこで同社は、欧州のバスメーカーのなかから、日本に合う2階建てバスを探し始めたのです。

 とはいえ、苦労も多かったとか。一番の問題は「バスのサイズ」でした。欧州で走るバスの幅は2.55m、全長も13m以上が主流であるのに対して、日本では法規で幅2.5m、全長12m以内とされています。欧州規格の車両を日本では走らせられるのは、決められたルートを走る路線バスに「緩和」として特別に許可された場合のみで、自由に走り回ることが基本の観光バスとしては難しいのです。

 そこで、はとバスは日本の法規にあった2階建てバスの開発を各メーカーに嘆願しますが、多くのメーカーは「日本向けサイズの車体を開発するのであれば、大ロットで」と求めてきました。しかし、そのなかでベルギーの「バンホール」社から打診があり、「日本向けサイズの車両を作っても良い」との回答が。そこから先は順調に話しが進み、ボディーはバンホール社製の「アストロメガ」(型式名:TDX24)を、エンジンとシャーシ(フレーム)は過去の実績やサービス体制を熟慮した結果、スウェーデンのスカニア社製を採用することを決定します。

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はとバスの「アストロメガ」(画像:はとバス)。

 こうして、導入検討開始から5年を経て、2016年にスカニア/バンホール「アストロメガ」の1号車が導入されました。はとバスは今後も、このタイプの車両を増備する予定です。

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コメント

9件のコメント

  1. 4台の内2台が出火炎上したメガライナーは黒歴史ですか。
    東京-つくばで走ってた頃に乗ってみるんだった。

  2. ある大手というのはJR系の何処か、もしくはウィラーだろうか。

    京成の有楽町シャトルに乗ったけど、意外に乗り心地良かったと思う。これで3列シートバージョンが出来れば“アリ”と判断した。

    メンテの都合はどうなのかはさておきね。

    • ウィラーはありえそうだが、JR系は多分なさそう。コストとラゲージスペースが無い点が解決出来ない限りは。

  3. これだけニーズがあるのに、日本のメーカーは何を怠慢してるのだ!
    後追いで慌てて開発するなよな。

  4. BKGエアロキングが新型として発表された時に縦6エンジン搭載によるホイルベース短縮、新長期規制対応など、中々表に見える骨格までチェンジできぬ台所事情は察してましたが、あまりにも早い決断と言うか?生産中止を決めてしまったのですね
    比較的年式の新しい方のBKGキングですら腫れ物扱うようなJRバスの配車にはかなりの危機感が見て取れますが
    自分はスカニアやボルボにベンツが日本向けに代理店を立ち上げ海を渡ってきた型式シャシの日本の道路事情に対する改造の配慮の無さから特にこの2階建てバスも期待はしていません

    • 国産勢が第五輪20t超クラスの重トラクタやらなくなってしまったようで、
      この辺の重量輸送向けは特にスカニアがガンガン売り込んでる様子。
      昔と違ってある程度は本気なんではないかと。易々と食い込まれるてのもどうかと思うが。

    • あるメーカーがカプラを使い廻して13年規制車の3軸ヘッドの予備検査を通してたのはその辺りの事情なんでしょうか?
      いよいよ国産牽引車も28年規制に対応するやスカニアにバトンタッチと言ったとこでしょうか?
      以前輸入されていたスカニアは〇野ブランドで型式も似た型式で認定されてましたが?また〇野ブランドが窓口なのでしょうかね

  5. そう言えば最近ロンドン位でしか2階建てバス運用されてるの見掛けないよな

  6. そもそも需要が全くないと判断した国内メーカーの誤算。バスは老朽化が早い。あと数年で国産二階建てバスは全く使えなくなってしまう。それでも国内メーカーは新モデルを開発するつもりはないんだろうか?