東京駅「銀の鈴」50周年 手作り復元の初代など歴代の「鈴」4つが勢ぞろい

JR東京駅構内の「銀の鈴待ち合わせ場所」に設置されている「銀の鈴」が、初代登場から50年。これを記念し、復元の初代から現役4代目までの「銀の鈴」が集結します。

現在の「銀の鈴」は4代目

 JR東日本グループの鉄道会館は2018年5月8日(火)、東京駅構内の「銀の鈴待ち合わせ場所」に設置されている「銀の鈴」が、初代登場から50年を迎えることから記念フェアを開催。復元を含む歴代4つの「銀の鈴」を展示すると発表しました。

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1968年6月に設置された手作りの初代「銀の鈴」(画像:鉄道会館)。

 除幕式は5月28日(月)午前11時から。東京駅の駅員が復元した初代に加え、2代目、3代目と“現役”の4代目が「銀の鈴待ち合わせ場所」で一堂に会します。

 また、駅ナカの店舗では「銀の鈴」をモチーフにしたケーキや弁当、雑貨などを販売。「グランスタ」「グランスタ丸ノ内」で税込1000円以上購入すると、レシート提示で「銀の鈴ピンバッジ」がもらえる巨大ガチャに挑戦できます。

 鉄道会館によると、初代「銀の鈴」は1968(昭和43)年6月10日に登場しました。東京駅の利用者が増えるなか、当時の同駅乗客助役である関口要之助さんが混雑緩和の会議で「待ち合わせ場所として、巨大な銀色の“神社鈴”をつり下げたらどうか」と提案。竹と和紙と銀紙で手作りされ、駅構内1階の東海道新幹線南乗換改札前(八重洲ホール)に設置されたといいます。

 2代目は鋳銅製(クロームメッキ)で、当時の国鉄東京南鉄道管理局が製作。駅の仮眠室を閉め切り、息を殺して録音したという鈴の音が、隠しスピーカーから流れます。八重洲中央改札前に1969(昭和44)年に設置されました。

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1968年12月仮設置、1969年11月本設置の2代目(画像:鉄道会館)。
1985年設置の3代目(画像:鉄道会館)。
2007年設置の4代目(画像:鉄道会館)。

 3代目は鋳銅製(銀メッキ)で、東京駅名店会が名店街30周年記念事業として寄贈。1985(昭和60)年、構内1階の中央待ち合わせ場所に設置されました。1994(平成6)年には、北陸新幹線の乗り入れなどに伴う駅改良工事により、現在地と同じ地下1階に引っ越ししています。

 現在の4代目はアルミ合金製で、2007(平成19)年10月、駅ナカ商業施設「グランスタ」の開業に合わせて東京藝術大学の宮田亮平学長(現・文化庁長官)のデザインにより誕生。毎時0分に鈴の音をイメージしたメロディーが鳴ります。

【了】

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