「回生電力貯蔵装置」を導入 電車の減速で生まれるエネルギーを有効活用 小田急

小田急電鉄が小田原線の上原変電所に「回生電力貯蔵装置」を導入。電車が減速するときに生じる回生電力を有効活用します。

停電時には地下区間の電車に電力供給

 小田急電鉄は2018年5月17日(木)、「回生電力貯蔵装置」を小田原線の上原変電所(東京都渋谷区)に導入すると発表しました。

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「回生電力貯蔵装置」の概要(画像:小田急電鉄)。

 この装置は、回生電力を蓄電池に一時的に貯蔵するものです。リチウムイオン電池を使用。設備容量は2000キロワット、貯蔵容量は182.7キロワットアワー、定格電流は1212アンペア、定格電圧はDC1650ボルトです。

 貯蔵される回生電力は、電車がブレーキをかけたときにモーターを発電機として作用させることで発生します。小田急電鉄では、98.8%の編成(2017年度末現在)に、この回生電力を生み出す回生ブレーキを採用しています。

 蓄電池に貯蔵された電力は、電車を走らせるエネルギーとして再利用。これにより、運転時の総電力量を削減できます。また、回生ブレーキ力が安定することで車両停止位置の精度が上がるなど、安全運行にも貢献するといいます。

 さらに、停電時の電力供給にも対応。上原変電所から近い複々線地下区間の代々木上原~梅ヶ丘間で停電が起きた際に、駅間に停車した電車を最寄り駅まで移動させるケースを想定し、今後、この機能の検証試験が行われる予定です。

【了】

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コメント

5件のコメント

  1. 鉄道では前から回生ブレーキはあるんだから、今ではそんなに画期的ではないと思うが?

  2. 同様の装置はこれまでもありましたが、小田急のように運転頻度の高い路線での採用例は殆ど無いと思います。(複数の列車間で電力を融通し合えるので)
    省エネシステムとしては回生ブレーキによる余剰電力を駅配(駅の空調や照明電力)に利用する(蓄電でなく)例は多いですね。
    今回は省エネよりも停電時の電源確保に重点を置いているシステムのようですね。

    • 回生ブレーキで発生した電力を貯める。
      という発想が普及しはじめたのが最近ですしね。

      関東地方で一番古いのが京急のフライホイール式蓄電設備。
      そこからどーんと飛んで10数年前に京王がはじめた蓄電池式。
      そのくらいかな?

  3. これは停電対策を重点に置いていると思いますね。
    大量輸送や頻度が高いと電車が有利で反対なら気動車が有利になるからな。

  4. 事故で「き電」停止を余儀無くされた際に列車を最寄り駅まで移動させる目標も出来ればクリアしたいところですね。
    もちろん地上側ではなく電車そのものに蓄電池を置くシステムを採用することが必須ですが。