東急東横線の跡地でカーブするビル! 「渋谷ブリッジ」建設現場に潜入(写真35枚)

東急電鉄は東横線・渋谷~代官山間の「廃線跡」を活用した複合施設の整備を進めています。山手線との交差地点の渋谷寄りで工事が進む「渋谷ブリッジ」の工事現場を取材しました。

線路跡地にあわせた「細長ビル」ふたつ建設

 東急電鉄は2018年5月24日(木)、渋谷駅周辺で進めている再開発プロジェクトについて、東横線が地上の高架橋を走っていたころの渋谷駅跡地を活用した大規模複合施設「SHIBUYA STREAM(渋谷ストリーム)」を9月13日(木)にオープンすると発表しました。

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渋谷ブリッジA棟1階の自由通路。カーブした線路跡地を再整備した(2018年5月24日、草町義和撮影)。

 渋谷~代官山間の線路跡地を開発する「渋谷代官山Rプロジェクト」も、施設の名称を「SHIBUYA BRIDGE(渋谷ブリッジ)」に決定。完成した施設の一部が報道陣に公開されました。

 東横線の渋谷~代官山間は2013年3月に地下化。地上線の高架橋はのちに撤去され、現在は跡地の再開発が進められています。2015年4月には、山手線との交差地点から代官山駅までの跡地に商業施設「LOG ROAD DAIKANYAMA(ログロード代官山)」がオープンしました。

 いっぽう、渋谷ストリームからは遊歩道の工事が進行中。工事現場に沿って約400m歩いて行くと、渋谷ブリッジの姿が見えてきました。

 渋谷ブリッジは、東横線の線路跡地が急カーブ(半径160m)するところから山手線との交差地点までの約180mに、A棟(渋谷寄り)とB棟(代官山寄り)が整備されます。A棟は地上3階建てで、待機児童対策として保育所などが入居。1階には遊歩道につながる自由通路も設けられます。地上7階建てのB棟はホテルやオフィスなどが入居する計画です。

 今回公開されたのは、A棟1階の自由通路とB棟の代官山寄りにあるテラスです。A、B棟ともに複線の線路跡地をそのまま活用していて、幅10mの建物が細長く伸びているのが特徴。A棟の自由通路の端から内部を見てみると、かつての東横線の線路と同様に急カーブしていました。

 B棟のテラスからは山手線を走る電車がよく見えました。奥の方にはログロード代官山の姿も見え、脇にある歩道橋を使えば渋谷ブリッジからログロード代官山にアクセスすることができます。

 東急は渋谷ブリッジの名称について、「多世代・異文化への『橋渡し』と、渋谷と代官山という異なる顔を持つエリアの『橋渡し』をしながら賑わいを創出し、渋谷の南側エリアに生まれる新しい街の魅力を創出する施設でありたい」という思いを込めたとしています。関係者によると、工事の進ちょく率は約8割とのこと。2018年秋のオープンが予定されています。

【了】

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