日本に病院船は必要か? なぜいま米海軍病院船「マーシー」初来日なのか その目的は

「病院船」とは、文字通り病院機能を備えた船のことです。米海軍の病院船「マーシー」が2018年6月、日本を初めて訪れました。かたや日本には病院船とよべる艦船はありません。どのようなもので、導入にはどのような議論があるのでしょうか。

日本の病院船導入議論は…?

 米海軍ではこのマーシー級病院船を2隻保有しています。また、中国は2万t級の920型病院船である「岱山島(メディアでは『和平方舟〈Peace Ark〉』と呼ばれることが多い)」を保有し、ロシアも1万t級のオビ級病院船を3隻保有しています。このほか、純粋な病院船ではないものの、手術室やベッドなどを備えた軍艦を保有する国はイギリス、フランス、オランダなど多くあります。

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中国人民解放軍海軍の920型病院船(画像:アメリカ海軍)。

 日本はどうでしょうか。第二次大戦以前、日本は数多くの病院船を保有・運用してきましたが、戦後は専用の病院船を保有していません。ところが、湾岸戦争や阪神淡路大震災を契機に、日本でも病院船保有の議論が起きました。災害時には既存の地上の医療施設がダメージを受けることや、医療が必要な人が急増することから、機動的に運用できる病院船が必要ではないかという議論が起きたのです。しかし、この時は海上自衛隊のおおすみ型輸送艦や、海上保安庁の災害対応大型巡視船に病院船機能を持たせる多目的化が進められ、病院船の建造には至りませんでした。

 しかし、2011(平成23)年の東日本大震災で再び病院船議論が活発化し、2011年4月には病院船建造を求める「病院船建造推進超党派議員連盟」が発足し、2012(平成24)年5月には内閣府特命担当大臣(防災担当)に病院船の建造推進に関する要請書を提出するなど、政治的な動きも見せています。

 今回の「マーシー」来日も、これまでの病院船保有議論の流れの上にあります。「マーシー」の来日は「海洋国日本の災害医療の未来を考える議員連盟」が以前から「災害医療の未来を考える好機」にしようと働きかけたもので、来日に合わせて病院船についてのシンポジウムも開催されます。そのため、米海軍艦艇の公開でありながら、主催は米海軍や防衛省・自衛隊ではなく、内閣府(防災担当)が担当しています。

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コメント

4件のコメント

  1. フネそのものを準備するのは単にカネの問題(大変なことだが)ではあるが、要員の手当てが大変だな。

    昨今長距離フェリーがリプレースされてるから、それを改装すればと考える。

  2. 専用船ではなく「おおすみ」級のように戦闘員の輸送にも使い医療設備を積み込むこともある多目的輸送艦艇は

    実戦の際に襲撃の目標から除外してもらえないわけですよね。

    やはり氷川丸のように堂々と病院塗装をできる船が有るほうが良いのではないかと

  3. わざわざトランプアメリカが経費を掛けてまで日本にこういう船を送ってきた‥

    どうせ、又安倍がアメリカ様にお約束してきたんでしょ。

    病院船が必要かどうかではない。

    大事なのは、戦闘機等と一緒でもっと性能が良く安い物をアメリカ以外から調達出来るのにしない事!!!

    アメリカ様の利益の為(日本の上層だけは勿論利益がある)なら、国民の7割が反対しようが自国の国民をギャンブル依存症にしようが犯罪が増える事が確実だろうが、命令に従う。

    これが日本の首相の一番大切なお役目ですから!

  4. マーシー……田代級かッ!!

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