米海軍「ミリアス」なぜ日本へ? 古いけど新しいイージス駆逐艦、横須賀配備の意義
アメリカ海軍の駆逐艦「ミリアス」が2018年4月、配備先の横須賀へ向け米サンディエゴを出港しました。いわゆるイージス艦である「ミリアス」とはどんな船で、そして横須賀へ配備される意義とはなんでしょうか。
イージス艦「ミリアス」横須賀へ
日本時間の2018年4月21日(土)、アメリカのサンディエゴから1隻のイージス艦が日本の横須賀に向けて出航しました。その艦の名は「ミリアス」(DDG 69)です。
そもそも「イージス」とはギリシャ神話に登場する盾の名前で、あらゆる邪悪をはねのける力を持っていたといわれます。そして、そのイージスの名を冠する強力な戦闘システムである「イージス戦闘システム」を搭載している艦艇のことをイージス艦と呼んでいます。
このイージス戦闘システムとは、強力なレーダーによる防空能力や潜水艦を探して攻撃する対潜能力、戦闘に使用される武器システムや通信システム、高性能のコンピュータや指揮統制システムなどを統合化した戦闘システムで、簡単にまとめれば「さまざまな状況に的確に対処できるシステム」といえるでしょう。
もともとイージス艦はアメリカ海軍のみが運用していましたが、現在では日本、スペイン、ノルウェー、韓国、オーストラリアといった世界各国でも運用されています。特に日本はアメリカ海軍に続いて2番目のイージス艦運用国で、運用している隻数も「こんごう」型4隻と「あたご」型2隻の計6隻とアメリカ海軍に次ぐ規模を誇ります。ただし、そのアメリカ海軍のイージス艦戦力は、タイコンデロガ級巡洋艦22隻、アーレイバーク級駆逐艦64隻の合計86隻(2018年4月現在)と、他国の追随(ついずい)を許さないほどに圧倒的です。
そのようなイージス艦のうちの1隻であり、今回横須賀に配備されるのがアーレイバーク級駆逐艦「ミリアス」です。
たまに横須賀の米軍基地前でデモやってるけど、恥ずかしいから止めてほしい。
主義主張は尊重するが、抗議する相手が違うと思う。
基地前の街宣って、余りにも独りよがりな行動にしか映らないし、普通の住民には奇異に感じてしまう。