本邦初公開、米海軍病院船「マーシー」の船内は? 浮かぶ総合病院の最新設備と工夫(写真34枚)

最先端をゆくハイテク手術支援ロボットも搭載

「マーシー」の全長は約272m、幅約32mで、海上自衛隊が運用する最大の護衛艦「いずも」型護衛艦の全長約248m、幅約38mと近い数字になります。同型船は「マーシー」と「コンフォート」の2隻のみで、このほかに米海軍が運用している病院船はありません。

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救命救急室(ER)に並ぶベッド(2018年6月16日、矢作真弓撮影)。
レントゲン室(2018年6月16日、矢作真弓撮影)。
CTスキャン室(2018年6月16日、矢作真弓撮影)。

 マーシー級病院船は、船橋が船体の前の方に設置されていて、その後方にはヘリパッドが設けられています。このヘリパッドは大きく、大型輸送ヘリコプターでも離着船することができ、またここから直接患者を救命救急室(ER)に運び込むことができます。この救命救急室には50床のベッドが設置されていて、ここで患者の症状に応じて、治療の優先順位や処置内容を決めるトリアージが行われます。

 この救命救急室のすぐ隣には4つのレントゲン室が完備されています。レントゲンの写真はデジタル処理されて、すぐに確認することができます。その近くにはCTスキャンが撮影できる部屋や、手術室が並んでいます。

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「マーシー」に設置されている手術支援ロボット「da Vinci Xi」(2018年6月16日、矢作真弓撮影)。

 手術室のなかには、米インテュイティブサージカル社が製造販売している「da Vinci Xi(ダ・ビンチ・エックス・アイ)」という、世界の最先端をゆく手術支援ロボットが設置されていました。

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