エアバス最新ワイドボディ機A330neo 商業運航に向けて飛行試験開始 世界15都市へ
エアバスがA330neoの商業運航に向け、飛行試験ツアーを開始したと発表。TAPポルトガル航空の同型機によって15の主要空港へ、合計150時間の飛行試験を実施するとしています。
型式証明取得のために必要な最終試験を実施
エアバスは2018年6月19日(火)、最新ワイドボディ機A330neoの商業運航に向け、機体の実用性を実証するための飛行試験ツアーを開始したと発表しました。
A330neoは、共通性を99%確保されたA330-800とA330-900の2機種で構成されています。前世代の競合機と比較して燃料消費を1座席あたり約25%削減。現在運用中の多くのA330と比べ航続距離も最大1500海里延長しています。新型のロールス・ロイス社製Trent7000エンジンを装備し、より大きな主翼(64m)、A350XWBの技術を取り入れたシャークレットが特長です。
今回の実用飛行試験は、今夏に予定されている型式証明取得のために必要な最終試験のひとつで、ローンチオペレーターであるTAPポルトガル航空のA330-900にて実施されます。路線実証飛行試験も兼ね、ETOPS運航、代替空港への着陸、空港でのハンドリングサービスのテストなどを行うものです。
同社のA330-900は2018年5月15日に初飛行して空調などの客室システムの検証を行い、飛行試験プログラムを開始しました。今回、エアバスの欧州にある工場上空を飛行した後、世界5大陸におよぶ15の主要空港へ飛行し、20日間で合計150時間の飛行試験を実施します。
現在2機のA330-900テスト機とTAPポルトガル航空の機体が飛行試験プログラムを実施しており、エアバス工場の上空を飛行する間に合計1000飛行時間に到達する予定だそうです。
【了】
※一部内容を修正しました(6月19日16時55分)
タイトルが間違ってます。A330neoでしょう。A320neoはナローボディです。
見出しがA320になっています