日本一狭いPA? 立地も不思議な阪神高速のミニミニPA、なぜ造った

新設は困難 ならばホームセンターをPAに!

 阪神高速道路では路線網の整備や周辺道路とのネットワーク化が進むなかで、休憩施設を増やす必要性を認識しており、利用者からもそのような声があるそうです。しかし、「都市部に位置する阪神高速道路では用地制約などの課題があるため、休憩施設を新たに設置することは現実的には困難な状況にあります」とのこと。

 このため、ETCを活用し、高速道路外の商業施設と連携した「路外PA」の取り組みを2009(平成21)年から社会実験として実施しています。5号湾岸線の尼崎末広出口を降りてすぐの「尼崎テクノランド」、11号池田線の豊中南出口を降りてすぐの「ロイヤルホームセンター豊中店」、この2か所が対象です。

 ETC車は両出口でいったん流出し、路外PAを利用して再び流入するまで1時間以内であれば、通行料金が変わらないようになっています。阪神高速道路によると、路外PAの案内標識・看板は本線上だけでなく一般道にも設置し、迷わず施設に立ち寄れるよう努めているとのこと。ただし、路外PAを利用したあとの阪神高速の利用は、流出前と同一方向でなければサービスの対象にはなりません。

Large 180621 minipa 03

拡大画像

2018年12月、尼崎ミニPAは「尼崎PA」としてオープン予定。画像はイメージ(画像:阪神高速道路)。

 ちなみに、阪神高速道路では6か所を対象に本線料金所の撤去事業を進めており、この跡地を利用してさらなるPAを整備しています。前出の3号神戸線上り 尼崎ミニPAは、尼崎本線料金所跡地を活用する形で「尼崎PA」として、5号湾岸線下りの南芦屋浜本線料金所跡地は「南芦屋浜PA」として、それぞれ2018年12月にオープンする予定です。また、5号湾岸線下りの中島本線料金所、4号湾岸線上りの高石本線料金所、下りの泉大津本線料金所跡地についても、2020年度までにPAが整備される予定だそうです。

【了】

この記事の画像をもっと見る(6枚)

テーマ特集「【道路】ここが県道? 日本一長い信号など…知らなかった! 道路のトリビア」へ

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

6件のコメント

  1. 「ジャンプ台」なんて表現初めて聞いた。どこで使ってるんだ。

  2. 「路外パーキング」、24Hではないにしろ、知っていると重宝するサービスだと思う。
    今後増えることを期待したい。

  3. このような狭い「ミニPA」は、首都高6号向島線上りの「駒形PA」がありますね。
    これも、料金所の跡地を再利用しました。
    又、C1都心環状線外廻りの銀座辺りにも、トイレだけの「ミニPA」がありましたが、現在は廃止されています。

  4. 路外PAを利用できるのはETC2.0装着車だけではないのか?
    そこの説明がないけど、ETC車が利用して追加料金が取られたと阪神高速に苦情が届いていないのか・・・

  5. 路外PAみたいな施設として、IC直結の道の駅があります。
    中部横断道の新しい区間内のPAも路外PAっぽい。

  6. 確かに外出りゃ高速出入口なんて店には困らないしこの制度が当たり前になればPAという考えも無くなっていくかもね