クルマのガラスコート「撥水」「親水」どう選ぶ 第三の選択肢「滑水」も

第三の勢力「滑水」は理想か?

 カーメイトのガラスコート剤としては、親水タイプのほか、「滑水」タイプの売れ行きが好調だといいます。「滑水」タイプとは、どのようなものなのでしょうか。

「基本的なメカニズムは撥水剤と同じですが、水玉状になった雨とガラスとの接点に『滑り』の効果を足したものが滑水剤です。これにより、風圧を受けなければ雨が飛ばない撥水剤に対し、低速走行時や、極論を言えば停車時でも、雨粒の自重で雨が滑って落ちていきます。もちろん高速時には撥水剤と同じ飛びをします」(カーメイト)

 カーメイトによると、滑水剤はスプレー後にワイパーが必要なこともあり、フロントガラスへの使用がおすすめとのこと。ただし、滑水剤は現在のところ「3か月」「1年」といった耐久性のある商品があまりないそうです。「雨の降っている日にだけスプレーするような方には滑水剤が、耐久性重視でしたら撥水剤がよいでしょう」と話します。

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撥水コーティング(左)と滑水コーティングの比較。滑水コーティングは停車時でも水滴が流れていく(画像:カーメイト)。

 ちなみに、カーメイトはサイドミラー用として、「超撥水」タイプもすすめています。これは、水滴とガラスとの接点を減らす(接触角150度以上)ことで、「雨が全く付着しない」ものだそうです。ただし被膜がもろく、触ると落ちてしまうこと、また仕上がりが少し白っぽくなることから、サイドミラーやサイドガラスの狭い範囲で使用するのがよいといいます。

【了】

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