「離島の旅」人気は本当か 世界遺産登録でさらに注目? 国も支援するワケ

島のキャパには限界も 全国的に観光客は増えたのか

――行きづらくありませんか?

 個人で手配していくと面倒なことは確かです。しかし、行きづらいことは旅行会社にとってはある意味チャンスとも言えます。しっかりとルートを確保してお客様にご提供することが重要です。

 たとえば北海道の利尻島・礼文島が伸びたのは、フジドリームエアラインズのチャーター機を確保できたことが大きいでしょう。離島においては、たとえばフェリーが新くなって所要時間が短縮される、などといったことも客足に大きく影響する傾向です。

――今後もっと客足が増えていくでしょうか?

 離島の場合はキャパシティーに限界がありますので、一概には言えないかもしれません。まず、その地域に宿泊できるかできないかでも大きく変わってきます。たとえば、世界遺産となった教会群のある五島列島なども、爆発的に人が増えるかといったら難しい側面もあるでしょう。それら教会などを拝観するにも予約が必要になってきます。また、たとえば夏の利尻島・礼文島などは観光が特定の季節に集中しますので、今後はオフシーズンの魅力を引き出していくことも必要でしょう。

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世界遺産に登録された五島列島の頭ヶ島天主堂。県内唯一の石造りの教会(画像:阪急交通社)

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「LCCが就航した奄美大島(2014年、バニラエアが就航)や、沖縄の宮古島など、近年観光客が急増している地域もあります。また、ネコが多い島(全国的に存在する)では、フェリーがいっぱいで臨時便を運航しているといった状況も聞かれます」と話すのは、前出の日本離島センターの担当者です。

 ただ、このように特定の地域では観光客数の伸びが見られるものの、全国的には必ずしも増えているわけではないとのこと。「最新の統計数値が2014年度のものですが、そのころにはむしろ微減の傾向です。今後はもしかしたら統計上の数値も増加を示すようになるかもしれません」(日本離島センター)といいます。

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