鉄道路線名にみる建設意図や案内の工夫 上信電鉄、ほくほく線は名前に歴史あり
路線愛称のポイントは「分かりやすさ」
日ごろ鉄道を利用する視点で考えると、路線名を聞いてすぐに路線のイメージが分かるに越したことはありません。しかし時代の流れで路線名と実態が合わなくなるケースや、本来の名前が分かりづらいケースもあります。そういったとき、鉄道事業者は正式な路線名とは別に路線の「愛称」を付けています。
たとえば東北本線は東京~盛岡間の路線ですが、関東の上野~黒磯間に「宇都宮線」の愛称が付けられています。また、観光客に路線のイメージを分かりやすく伝え、沿線のイメージアップを図るため、「奥の細道湯けむりライン」(陸羽東線)、「森と水とロマンの鉄道」(磐越西線)のような愛称を付けるケースもローカル線を中心に増えています。
一方、都市圏でも「東武アーバンパークライン」(東武野田線)のように、ブランドイメージを構築するための愛称もあります。
とはいえ、愛称のなかにも「京浜東北線」(東北本線・東海道本線・根岸線)や「埼京線」(山手線・赤羽線・東北本線・川越線)のように路線名と同じくらい定着したものもあれば、「E電」のように定着しなかったものもあり、一概に愛称が受け入れられるというわけではありません。
路線名は利用客にとって分かりやすいものであることが重要です。鉄道事業者も利用客の流動や列車の運行系統などを参考に、路線名や路線愛称をいろいろ工夫しています。
【了】
Writer: 児山 計(鉄道ライター)
出版社勤務を経てフリーのライター、編集者に。教育・ゲーム・趣味などの執筆を経て、現在は鉄道・模型・玩具系の記事を中心に執筆。鉄道は車両のメカニズムと座席が興味の中心。座席に座る前に巻尺を当てて寸法をとるのが習慣。言うなれば「メカ&座席鉄」。
アーパー線は...正式名称含めて定着しないだろうな
上越線も「上野【こうずけ】」と「越後」という意味だから、新潟の上越地方には行かないんだよ。上越市へは北陸新幹線を利用しなければならない。だから、けっこうややこしい。
本来なら、87年前に高崎線と上越線及び信越本線宮内新潟間を「武越本線」にすべきでした。当時の鉄道省上級官吏=高等文官の権威主義的保守的事なかれ主義のせいです。
アーバン…線はブランドイメージの構築というより一種のネーミングライツの性格でしょう。期間や契約表面にないけど、定着しなかったり役目終えると元に戻したり、他の愛称付けそう。
新幹線の開業で路線が分断された今の信越本線は完全にわけがわからんね。
東日本旅客鉄道など旅客鉄道各社が調整して「信越本線」と言う路線名を廃止して高崎横川間は「横川線」又は「安中線」、篠ノ井長野間は篠ノ井線に「正式に」編入、宮内新潟間は高崎線及び上越線と共に「武越本線」に名称を変更、直江津宮内間は「武越本線」の支線にすべきですね。
19世紀末ないし20世紀初め以来の既得権益を捨て去るべきです。
メルデセスベンシさん、
新潟-直江津間を羽越線に組み込むか新潟線(越後線は別にある)にでもして、上越線はそのままでいいや。上越新幹線との絡みでね。
上越線を変えるなら、新在とも大宮までを「関越」(関東-越後、自動車道と一緒)でどうよ。高崎線は愛称としてはそのままで(宇都宮線と同様)。
あとは横川線と篠ノ井線でいいかな。
トカゲさん、
そもそもが「上信越」本線であって、そこからして変なんで。今は上と信と越とがバラバラ。信はしなのの信、として移管しても良いかとも思いますが。
鉄道会社は超快速を造る事だけ考えていれば良い
三陸鉄道なんかはド直球な命名だけど、三セクは凝りすぎたネーミングがイタかったりする。北陸新幹線で出来たあそことかあそことか。東北のあれもちょっとそうかな。
名鉄も東海も路線愛称つける気がないと感じる。名鉄はセントレアへの路線に愛称を付けるべきと思うけど