スバルとベル、新型ヘリ「412EPX」で事業協力 陸自新ヘリUH-Xのベースに

スバルと米ベル・ヘリコプター・テキストロン社が、民間向け最新型ヘリコプター「SUBARU BELL 412EPX」型機での事業協力を発表。これをベースにしたUH-Xは、UH-1Jの後継機として、2022年から陸上自衛隊向けに納入が始まる予定です。

UH-Xは2022年から納入開始

 スバルとベル・ヘリコプター・テキストロン社(米)は2018年7月17日(火)、イギリスで開催中の「ファンボロー国際航空ショー」において、陸上自衛隊向け新多用途ヘリコプター(UH-X)のプラットフォームである民間向け最新型ヘリコプター「SUBARU BELL 412EPX」型機での事業協力を発表しました。

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「SUBARU BELL 412EPX」のイメージ(画像:スバル)。

 スバルは2015年、現在の陸上自衛隊向けヘリUH-1Jの後継機であるUH-X開発プロジェクトの試作請負契約を防衛省とのあいだで締結しています。

「412EPX」は従来の412型機の多用途性や信頼性を維持しつつ、メイン・ローター・ギアボックスを強化、最大全備重量(規定内の搭載物をすべて載せたときの総重量)を1万2200ポンド(約5500kg)まで増加、マスト・トルク出力向上11%(飛行速度60ノット〔約111km/h〕以下)などの性能向上を実現した機体で、今年7月5日(木)に米国連邦航空局から型式証明を取得しています。

 412EPX型機をベースにしたUH-Xは、UH-1Jの後継機として、2022年から陸上自衛隊向けに納入が始まる予定です。2社は、離島防衛や災害救助における活躍が期待されるとしており、スバルの航空宇宙カンパニープレジデント、戸塚正一郎さんは「ベル社と協力のもと、『412EPX』をもって当社の民間機ビジネスを大いに発展させていきたい」とコメントしています。

【了】

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コメント

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1件のコメント

  1. 外国ではBELL 412EPIの改造型と思われてるけどな。