放水に押し相撲、タグボートの競演! 抽選倍率42倍の「うみ博」体験乗船会

「うみ博2018」にて実施されたタグボートの体験乗船会は、抽選倍率およそ42倍というプラチナチケット。タグボートの特徴を大いに味わえる充実の内容は、その人気もうなずけるものでした。

港湾で活躍するタグボートに乗船!

「うみ博2018」にて、タグボート体験乗船会に同乗(1分38秒)。

 港湾にて、大型船などの入出港作業をアシストするのがタグボートです。たとえば横浜港などでタグボートを運航するウィングマリタイムサービスでは、そうした大型船などの入出港作業が、年間およそ1万5000作業を数えるとのことです。

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「うみ博2018」にて、1500名もの応募から抽選で選ばれた36名(3組6名×2隻×3回)が、体験乗船に臨んだ(2018年7月22日、乗りものニュース編集部撮影)。

 2018年7月21日(土)から22日(日)の日程で開催された「海洋都市うみ博2018」の2日目、このタグボートの体験乗船会が開かれました。乗り込むのは、前出のウィングマリタイムサービスが運航する「魁」と「翼」です。

「魁」は国内初のLNG燃料タグボートとして、2015年に就航しました。一方の「翼」も、タグボートとして国内初となるハイブリッドシステム(ディーゼルエンジンとモーター+バッテリーで推進)を搭載し、2013年に就航。いずれもいわゆる環境配慮型タグボート(エコタグ)と呼ばれるものです。

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自動車専用船「ピスケス・リーダー」の船体にピタリと接触(2018年7月22日、乗りものニュース編集部撮影)。
タグボート「魁」からの放水。海水を毎分6000リットル放水できる(2018年7月22日、乗りものニュース編集部撮影)
「うみ博2018」にて、1500名もの応募から抽選で選ばれた36名(3組6名×2隻×3回)が、体験乗船に臨んだ(2018年7月22日、乗りものニュース編集部撮影)。

 船内を見学しつつ沖合に出ると、まずは「魁」と「翼」2隻の同時放水。操舵室の上に設けられた放水銃から放出される海水は、毎分6000リットルにもなります。放水しつつ2隻が距離を詰めていくと、やがて舳先(へさき)どうしを接触させました。

 たとえば輸送船などでは、船同士の接触は万が一にも起きないよう、幾重にも安全対策が施されていますが、このタグボートにおいては、接触することが主任務のひとつのようなものです。舳先のタイヤがグニャリとゆがみ接触の衝撃を緩和しますが、実際ほとんど揺れを感じなかったのは、「操船している者のウデです」(ウィングマリタイムサービス)とか。この舳先をくっつけた状態で、人員が移船することもあるそうです。

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1件のコメント

  1. タイヤは知っていたがボーイングの747指定だったんだな。
    しかし777とか数は少ないだろうけどエアバス380ではつかえないのかな?