JR九州の列車は、なぜ「とんがっている」のか? 「とんでもない新観光列車」構想も

個性的な列車が多いJR九州。その背景には、切実な事情がありました。またそんなJR九州へ近い将来、「とんでもない新観光列車」が登場するかもしれません。

「駅」とは違う、「列車」が沿線に与える力とは?

 ドーンデザイン研究所の水戸岡さんは、「利用者の立場になって、非常識なことを実行してでも『オンリーワン』をつくり、最終的に沿線の人たちが元気になることが大切」といいます。

「車両をつくることで、その地域の方が乗って、面白さが伝わっていき、元気になる――。『駅』は止まっているためさほど影響は与えませんが、『列車』は沿線が元気になります」(ドーンデザイン研究所 水戸岡鋭治さん)

「オンリーワン」をつくるにあたって水戸岡さんは、JR九州の社長に対し「製作側には立たないが、それでもいいか?」と聞いたそうです。これまでのやり方とは異なるものになり、メンテナンスなどでスタッフが大変になるかもしれないが、利用者目線でいいものをつくりたい、それでも構わないか、といった意味合いです。

 これに対する社長の返答は「我々が納得できるものであれば」。こうして数々の個性的な列車が、九州に誕生していきます。

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水戸岡さんが手がけた特急「ゆふいんの森」(III世)の車内乗降口部分(2018年4月、恵 知仁撮影)。

 JR九州の「オンリーワン」な列車、その先駆け的存在である特急「ゆふいんの森」は誕生から約30年。この間、同列車が走る由布院、日田、九重、玖珠といった沿線地域は、車窓に森が増えたなど、特急「ゆふいんの森」とそれが走る「久大本線」を軸につながっていったと、由布院温泉観光協会の桑野さんは話します。

「旅人に市町村単位は関係ありません。列車の沿線がつながっていくことは、旅人にとってよいことで、九州全体にとってもよいことです」(由布院温泉観光協会会長 桑野和泉さん)

 また桑野さんは、「街の姿」を外に知らせることは難しいけれども、特急「ゆふいんの森」が走り出したことでその始発駅――久大本線の外にある博多駅でも、「由布院という街」を知ってもらえるようになったと、「オンリーワン」な列車の価値を話します。

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コメント

4件のコメント

  1. もう水戸岡はええよ。

    勘違い高級は下品なだけで疲れる。

  2. 本文中にある「ゆふいんの森」(Ⅱ世)ですが、形態からすると(Ⅲ世)だったのでは?

    Ⅱ世は確か「(旧)オランダ村特急」の気動車をリニューアルする形で登場した、先頭車両がパノラマタイプの編成だったと記憶していますが…

  3. >先頭車両がパノラマタイプの編成だったと記憶していますが…

    今は特急あそぼーいとなってる車両やな

  4. 寝台列車=夜行列車 に関しては 観光に特化するのも良いが、数多くの観光列車を既に行なっているので「夜遅めに出て朝早めに着く」という夜行本来の価値を追求するダイヤ設定できれば良いが・・・

    2010年代以降の水戸岡デザインはパターン化してしまったのでせめて90年代・2000年代の意匠を再現するとか出来れば良いけど

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