記憶に残るあの駅へ 戦前の木造駅舎やかつての新婚旅行の玄関口など12選(写真13枚)

戦前の姿を引き継ぐ新幹線駅

掛川駅

 近代的な新幹線口と対照的に、北口には木造駅舎がたたずむ。1933(昭和8)年に完工、1940(昭和15)年に改装された駅舎は耐震化された上で今も現役で利用されている。これは木材の町である掛川の象徴として、木の文化が今も大切にされているからだ。1975(昭和50)年、「元祖夏フェス」ともいわれる吉田拓郎・かぐや姫の野外コンサートに向かう若者の多くは、この駅から歩いていった。

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掛川駅(2012年3月、越 信行撮影)。

・静岡県掛川市
・JR東海道新幹線、東海道本線、天竜浜名湖鉄道天竜浜名湖線
・1889(明治22)年4月16日開業

高尾駅

 旧国電区間の中央線の終着駅。大正天皇の御陵の多摩陵、昭和天皇の御陵の武蔵野陵がある武蔵陵墓地や高尾山薬王院に近い。現在の駅舎は1927(昭和2)年に完成した、破風(はふ)が特徴的な寺社風。現在、駅周辺の整備事業が進行中で、近い将来、写真の駅舎は別の場所に移築・保存される予定。

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破風(はふ)が特徴的な寺社風の高尾駅(2016年1月、越 信行撮影)。

・東京都八王子市
・JR中央本線
・1901(明治34)年8月1日開業

宇治山田駅

 昭和の新婚旅行ブームのとき、伊勢・志摩は人気のルート。“お伊勢さん”の玄関口・宇治山田駅は、東武浅草駅、南海難波駅を手がけた名建築家、久野節(みさお)により建てられた。開業当時のままの鉄筋コンクリート3階建てで、外壁にテラコッタを張りつけた重厚な駅舎は、国の登録有形文化財。

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宇治山田駅(2014年11月、越 信行撮影)。

・三重県伊勢市
・近鉄山田線、鳥羽線
・1931(昭和6)年3月17日開業

浜寺公園駅(旧駅舎)

 1907(明治40)年に誕生した優美な駅舎は、東京駅などを設計した辰野金吾らの事務所が手がけた。左右対称の建物は徳利形の柱をはじめ、細かい装飾が施されている。現在、南海本線の立体交差事業工事のため仮駅舎を開設。写真の駅舎は、30mほど移転し、内部ではカフェなどが営業している。

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立体交差事業工事前の浜寺公園駅(2012年12月、越 信行撮影)。

・堺市西区
・南海本線
・1897(明治30)年10月開業

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コメント

1件のコメント

  1. そういや「遠野駅駅舎を建て替えないで保存してください!で署名してください」てのが流れてきたな(2022年度にも解体に着手することでほぼ決まったそうですけど)。