沈座した潜水艦の乗員を救え! 万一に備える海自最新潜水艦救難艦「ちよだ」とDSRV

事故や戦闘などで着底し動かなくなってしまった潜水艦から、乗員はどのように脱出あるいは救出されるのでしょうか。もちろん、脱出専用の装備や、そして万一に備える艦艇が用意されています。海自の新しい潜水艦救難艦「ちよだ」もそうした艦艇のひとつです。

海中の動かない潜水艦からどう人員を救助する?

 助け出された潜水艦乗員のなかには、重篤な状態に陥ってしまっているケースも考えられることから、「ちよだ」の医療区画は充実しています。手術用寝台2台、ベッド10床、再圧タンクDDCを備えています。これらは、災害派遣における洋上医療拠点としても期待されています。

 そして具体的に救助活動を行うのが、艦中央部に搭載された深海救難艇「DSRV(Deep Submergence Rescue Vehicle)」です。今回「ちよだ」と共に、新しく建造されました。

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新しい「ちよだ」用に新造された深海救難艇DSRV(2018年3月26日、菊池雅之撮影)。

 平成26年度計画深海救難艇として計画がスタートし、2015年1月28日、川崎重工業神戸工場で起工しました。2017年9月4日に進水。そして「ちよだ」の公試の際に、積載されました。

 このDSRVは、ふたりで操縦を行う小型の潜水艦です。左席は幹部の正操縦士が座りDSRVの操縦を行ないます。右席は海曹の副操縦士が座り、ソナーの監視や水中カメラ、マニピュレーターの操作を行ないます。リチウムイオン電池を動力としています。

「ちよだ」艦中央部には、艦底部分が開閉式となっている「センターウェル」という場所があります。ここからDSRVを海中へと降ろします。DSRV下部に装着されたカメラの映像やソナーなどで確認しながら、沈座している潜水艦へと操縦していきます。発見すると潜水艦の脱出ハッチに接続(これを「メイティング」と呼ぶ)します。そして、潜水艦乗員をDSRVまで移乗させます。

 DSRVの内部は3つの丸い耐圧カプセルで構成されていて、それぞれ「操縦室」「救難室」「機器室」という役割を帯びています。

「救難室」の下部にスカートがあり、助け出された乗員はそのまま「救難室」に収容されます。最大16名が収容可能です。いっぱいになると、「ちよだ」へと戻り、乗員を降ろすと、再び潜水艦へと向かいます。

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コメント

2件のコメント

  1. >全員を救助するのに概ね40時間程度。気象条件や海流などの状況で、これ以上時間がかかる可能性もあり。、斜めに倒れるなどして、「メイティング」が不可能なケースも。

    別の方法考えたほうが良いようなな気がする。

  2. 映画化希望!

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