丸ノ内線の赤い新型「2000系」が完成 東京メトロ車両基地に到着(写真72枚)

東京メトロ丸ノ内線に導入される予定の新型車両「2000系」が完成。東京都内の車両基地に搬入されました。

横浜から道路を走って車両基地へ

 東京メトロの丸ノ内線に導入される新型車両の2000系電車が2018年8月20日(月)未明、車両基地の中野検車区(東京都中野区)に搬入されました。

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未明の中野検車区に入った2000系の先頭車(2018年8月20日、草町義和撮影)。

 今回搬入されたのは、一番最初に完成した6両×1編成のうち、荻窪、方南町寄り先頭車とみられる1号車(2101号)と、その次の2号車(2201号)の2両です。

 6両は8月18日、日本車輌製造の豊川製作所(愛知県豊川市)を出発。電気機関車やディーゼル機関車にけん引され、8月19日朝には神奈川臨海鉄道の横浜本牧駅(横浜市中区)に到着しました。

 2101号と2202号は道路走行用の台車に履き替えて横浜本牧駅を出発。まず2201号が8月20日未明の2時17分ごろ、自動車にけん引されて中野検車区に到着し、続いて約10分後には2101号も中野検車区に入りました。

 運転台がある2101号の先頭部は白いシートで覆われていましたが、側面は赤い車体に白い帯が巻かれ、白い帯の上には波模様の正弦波曲線(サインウェーブ)がデザインされているのが分かりました。残る4両も順次、中野検車区に搬入されるとみられます。

 2000系は丸ノ内線に導入される予定の新型車両です。銀座線に導入された1000系電車の技術をベースに開発されました。車体は「グローイング・スカーレット」と呼ばれる赤色をベースにデザイン。車両の端部に設けた窓は、東京メトロの車両としては初めて丸窓を採用しました。

 丸ノ内線の開業当初に導入された電車は、窓の下に白い帯とサインウェーブがデザインされていて、これが同線の代名詞といえる存在でした。現在走っている02系電車も、リニューアルした車両はサインウェーブのデザインが追加されています。2000系は窓の上に白い帯とサインウェーブを配置しました。

 運行開始は2019年2月の予定。2022年度までに318両(6両×53編成)が導入される計画です。これに伴い、デビューから約30年が経過している02系は2018年10月以降、順次廃車されます。

【了】

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Writer: 草町義和(鉄道ニュースサイト記者)

鉄道誌の編集やウェブサイト制作業を経て鉄道ライターに。2020年から鉄道ニュースサイト『鉄道プレスネット』所属記者。おもな研究分野は廃線や未成線、鉄道新線の建設や路線計画。鉄道誌『鉄道ジャーナル』(成美堂出版)などに寄稿。おもな著書に『鉄道計画は変わる。』(交通新聞社)など。

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コメント

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5件のコメント

  1. 傾奇な電車すなあ♪

  2. 結局、置き換えかい。
    02系は又、譲渡が始まりそう。

  3. 一瞬、名鉄が赤一色復活かと思った^^;;

  4. 来年運用が開始される丸ノ内線新型車2000系ですが、初代300系・500系で採用された伝統のサインウェーブが最初からあり、場所は車体サイド上から下に下がった形となります。2代目02系は、導入時はサインウェーブが見送られましたが、初期車両更新時に、ファンからの要望に応えて復活しました。

  5. 今私は、丸ノ内線新型2000系に乗ってます。
    車内の足元フロアは初代300系・500系と同じサーモンピンクを使い、車体には丸ノ内線伝統のザインウェーブがあります。
    ただし、ホームドアの関係で、車体上に設置しました。