ホームから落ちそうな人も検知 東急田園都市線、新システム導入でトラブル早期対処へ(写真11枚)

東急電鉄が田園都市線の駅に「転落検知支援システム」を導入しました。転落事故が発生した場合の早期対処を目指します。

画像解析技術で自動的に検出

 東急電鉄は2018年8月25日(土)、田園都市線の鷺沼駅(川崎市宮前区)に導入した「転落検知支援システム」を報道陣に公開しました。

Large 20180827 01
東急が導入した「転落検知支援システム」の端末画面(2018年8月25日、草町義和撮影)。

 このシステムはホームから転落した人や、転落につながる可能性がある人を自動的に検知し、事故の早期対処や軽減を図るものです。東急は2017年11月から鷺沼駅で実証実験を開始。8月8日から上り線の3、4番線ホームで正式に運用を開始しました。

 このシステムは、電機メーカーのパナソニックが所有する画像解析技術を応用。駅に設置された構内カメラの映像をリアルタイムに解析し、画像からホーム上にいる人を検出します。人が線路に転落するなどして危険エリアに侵入すると、専用の監視端末に映像を表示。パトライトからアラームを発報して駅員に知らせます。東急は「従来の転落報知器と違い、何を検知して発報したかを画像で確認できるため、事故の可能性を見取って、早期に対処することができます」としています。

 今回公開されたのは、事務室と業務室に設置された転落検知支援システムの端末などです。事務室の端末にはホーム上の映像が表示され、端末の脇にはパトライトが設置されていました。業務室の端末にもホームの様子が映し出されていましたが、こちらはホームにいる人(東急社員)を四角い白枠で囲んで「ひと」と表示。人が動くと白枠もそれに合わせて動き、人物を自動的に検出しているのが分かりました。

 東急によると、パナソニックは技術の提供だけで、システムの運用と管理は東急が行います。また、映像データの取得から解析、検知、通知までは外部からアクセスできない環境で行うとしています。

 このシステムは当面、夜間の21時から終電まで運用されます。東急の関係者は「ラッシュ時は転落事故が発生した場合に通報してくださる方が多いですから、このシステムは人が少ない閑散時に役立つと思います」と話していました。

【了】

この記事の画像をもっと見る(11枚)

Writer:

鉄道誌の編集やウェブサイト制作業を経て鉄道ライターに。2020年から鉄道ニュースサイト『鉄道プレスネット』所属記者。おもな研究分野は廃線や未成線、鉄道新線の建設や路線計画。鉄道誌『鉄道ジャーナル』(成美堂出版)などに寄稿。おもな著書に『鉄道計画は変わる。』(交通新聞社)など。

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス