関門海峡歩いて渡れる海底トンネル、相当な維持費がかかっても無料のワケ(写真19枚)

海底60mの空間に集まる人々

 開通当初は通勤や通学、見物人などで1日5000人以上の通行があったそうですが、現在は「多い時で1000人以上のご利用をいただいております」(北九州市 観光課)とのこと。通勤や通学で使う人は多くはありませんが、近年は海外からの観光客が増えているそうです。

 また、増えていると言えば意外な利用方法で人道トンネルの内部が賑わいを見せています。10年ほど前からランニングやウォーキングのコースとしても人気を集めているとのことで、下関出身の筆者(加藤久美子:自動車ライター)もその話を聞いていましたが、今回、久しぶりに訪れてびっくり。まるで体育館のランニングコースのように、30人くらいでしょうか、たくさんの人々が運動着姿で走ったり歩いたりしていました。歩行訓練用のリハビリ場所として使っている人もいるとのことで、雨や風も関係なく、クルマが飛び出してくることもなく、午前6時から22時までの間、管理された場所で安全に歩けることが人気の理由のようです。

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関門トンネル人道の様子。自転車や原付は押して通過する。県境はトンネルのほぼ中央(加藤博人撮影)。

 利用者に話を聞きました。

「ほぼ毎日、会社帰りに走りに来ています。雨でも雪でも年中無休で6時から22時まで無料で使えるのが魅力ですね」(下関在住の男性)

「夏休みを利用して日本全国を自転車で旅しています。人道トンネルは自転車で日本一周をする人たちのあいだでも有名です。皆さんここを目指して九州に入りますね」(東京在住の男性)

 なお、自転車で関門海峡を渡るにはほかに渡船(約5分、旅客運賃400円+自転車運賃250円)という方法もありますが、やはり海底トンネルを利用する方が多いようです。

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コメント

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10件のコメント

  1. 配信不要です。
    もう送らないで下さい。

    • ほんとこれ

    • いらんコメントしないでください。

    • おもろい

  2. 2回ほどトンネルの工事期間で関門橋を安く利用できました。
    今、壇之浦パーキングの展望台を兼ねた売店が閉鎖されて別の店舗で営業しているようですがリニューアルか完全な閉鎖なのでしょうかね
    人道トンネルはツアーで歩いた記憶があります。
    潮の急流を往き来する船の真下を歩くのも良し、高い場所から眺めるのも良し
    巌流島などからは下関の造船所で建造中の船や進水式、就役を待つピカピカの船を観ることもできますし
    観る処満載で武蔵、小次郎どころではありませんでした。w

  3. そんな秘密ごとがあったのか

  4. >門司側は和布刈(めかり)山の中腹にあり、観光エリア「門司港レトロ」へのアクセスも良好です。
    この人、門司側の地上に出たのだろうか。
    和布刈の入口は、下関側から見える場所で、海岸の道の所なんだけど。
    和布刈山の中腹にあるのは、車の排ガスの換気口。

  5. 知らないから聞きます。
    距離はどれくらいですか?
    私の探し方が悪いのか記事からはわかりませんでした。

    • ご指摘ありがとうございます。追記いたしました。

  6. そろそろ、維持費の回収も兼ねて歩行者も自転車通行料と同じぐらいの通行料を採っても良いような(年期のエレベーターの保守費も在るもんで)