50年前の車両をあと30年使う? 地方の鉄道が東急の中古車を導入するワケ

地方の鉄道会社は大手の鉄道会社から中古車両を譲り受けて古い車両を置き換えることがありますが、とくに東急の中古車両が地方私鉄に渡るケースが多いようです。なぜ東急の中古車は地方私鉄で普及しているのでしょうか。

まだある東急車両を使う地方私鉄

 東急の中古車両を使っている地方の鉄道はほかにも多数あります。7000系(初代)に限ってみても、青森県の弘南鉄道や福島県の福島交通、石川県の北陸鉄道、大阪府の水間鉄道などが譲り受けていますし、改造後の7700系も十和田観光電鉄(2012年廃止)が譲り受けています。

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東急の中古車両は全国各地に散らばっている。写真は北陸鉄道に譲渡された7000系(2015年1月、草町義和撮影)。

 東急の中古車両が地方の鉄道で普及している理由は、おもにふたつあるといえます。ひとつは先に述べた通り、ステンレス車体を採用していることですが、実際は東急の車両がステンレス車体に移行する前から地方私鉄への譲渡が活発でした。そこで出てくるふたつ目の理由が、地方の鉄道で「使いやすい大きさ」ということです。

 東急の車両は1両の長さが約20mのもの(20m車)と約18mのもの(18m車)があり、かつては18m車が主流でした。しかし、東横線などは輸送力が大きい20m車に移行。池上線などでも新型18m車の導入が進み、古い18m車は続々と引退していきました。一方、地方の鉄道は18m車に合わせた規格で整備されていることが多く、20m車の導入が難しい鉄道もあります。これは都市部の鉄道に比べて利用者が少なく、輸送力が小さくても問題ないため。古い18m車の「再就職先」としては、うってつけの環境だったのです。

 ちなみに養老線はかつて近鉄の路線で、現在の車両も近鉄時代から使い続けている20m車です。今回の車両更新でも近鉄から中古車両を譲り受けるという選択肢があったように思えますが、養老線管理機構は「近鉄から購入することも考えなかったわけではありません。しかし、近い時期に近鉄の中古車両が出てくる見込みがなかったため、東急の中古車両を購入することにしました」としています。

【了】

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コメント

2件のコメント

  1. 東急としては良い宣伝になるな

  2. 私が小さい頃によく乗ったのが、東急7000系でした。それは日比谷線にも乗り入れいたからです。しかし7700系に改造してからは、乗らなくなりましたが、2〜3年前に引退迄後僅かだと知り、写真を撮りました。

    足がけ56年間に渡って東急全線で活躍した7700系も、今月いっぱいで引退します。

    長い間、本当にお疲れさまでした。

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