タクシーの行灯が寿司、うどん、カステラ!? 全国協会も設立「ご当地タクシー」の戦略(写真13枚)
うどん、寿司、カステラ、背脂ラーメンーーそのような土地の名物をかたどった行灯を屋根に取り付けた、ユニークなタクシーが全国に登場しています。全国的な協会も設立された「ご当地タクシー」、どのような意図があるのでしょうか。
タクシードライバーは観光のプロでもある?
香川県ではうどん、長崎県ではカステラなど、その地域の名物をかたどったユニークな行灯(あんどん)を屋根に取り付けた、「ご当地タクシー」が全国に登場しています。
2018年7月には、このようなタクシーの全国団体「日本ご当地タクシー協会」も設立。9月現在で、次のようなタクシーが加盟しています(カッコ内は運行会社名)。
・青森県弘前市「アップルパイタクシー」(北星交通)
・新潟県三条市「燕背脂ラーメンタクシー」(中越交通)
・金沢市「金澤寿司タクシー」(オリエンタル)
・長野県栄村「秋山郷温泉タクシー」(森宮交通)
・長野県軽井沢市「スイーツタクシー」(松葉タクシー)
・香川県琴平町「うどんタクシー」(琴平バス)
・長崎市「カステラタクシー&長崎スウィーツマニアタクシー」(シティキャブ長崎)
・宮崎市「チキン南蛮タクシー」(宮交タクシー)
※準備中のものを除く
ご当地タクシーとは何なのか、日本ご当地タクシー協会の事務局を務める大阪市の観光ビジネスコンサルタンツに話をききました。
――「ご当地タクシー」とは何でしょうか?
地元の情報に精通したプロドライバーが運転するタクシーに乗って、ガイドを受けながらスポットを回るツアーを提供するものです。観光地や食事場所などをガイドし、個々のお客様の希望に沿った旅をサポートします。なお、流しでの営業は行っておらず、すべて事前予約制です。
――一般のタクシーとの違いは行灯などの外装だけでしょうか?
各社の認定制度をクリアし、商品の知識や接客レベルの高いドライバーのみが乗務します。たとえば「秋山郷温泉タクシー」の乗務員さんは「温泉ソムリエ」資格を持っておられますし、「うどんタクシー」の乗務員さんは全員、ご自身でもうどんを打つことができます
――もともと、どの事業者が、どのような意図で始めたものなのでしょうか?
香川県で「うどんタクシー」を展開している琴平バスの代表取締役で、当協会の理事長でもある楠木社長が知り合いのタクシー会社へ声をかけ、賛同頂いた方々が発起人となり、協会設立に至りました。
丼にうどんか~、洗車用のバケツに雑巾を置いたまま忘れて走ってるのと勘違いされないか?
昼行灯みたいに肩透かしにならんといいがな
まあ派手な行灯もいいけど前高にはくれぐれも注意を!