千代田線6000系電車が引退へ 11月まで特別運転 営団地下鉄の「標準」になった電車

東京メトロ千代田線の6000系電車が通常運転を終了、特別運転ののちに引退します。昭和40年代の登場当時としては先進的な車両で、その後の営団地下鉄におけるひとつの標準になった車両です。

先進的だった省エネ車両

 東京メトロは2018年9月28日(金)、千代田線6000系電車の引退について発表しました。

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353両が製造された6000系電車。1972年には、鉄道友の会から「ローレル賞」が贈られた(画像:東京メトロ)。

 6000系は1968(昭和43)年に試験導入され、1971(昭和46)年に量産車がデビュー。世界で初めて「回生ブレーキ」と「チョッパ制御方式」を採用した、当時としては先進的な省エネ車両だったほか、これにより車両から発生する熱が抑えられ、駅を含むトンネル内の環境改善にもつながっています。

 またアルミ製の車体やそのデザインなどは、有楽町線の7000系や半蔵門線の8000系にも受け継がれ、営団地下鉄(現在の東京メトロ)を象徴するスタイルのひとつにもなりました。

 通常運転の終了は10月5日(金)。その後は11月11日(日)まで、土休日限定で特別運転されます。

特別運転の詳細

車両:6000系(6102編成または6130編成)
運行区間:綾瀬~霞ヶ関間
運転日:10月13、14、20、21、27、28、11月3、4、10、11日
ダイヤ:綾瀬13:19発~霞ヶ関13:55着、14:16発~綾瀬14:42着(各日1往復)

※ ※ ※

 特別運転は、ヘッドマークを掲示しての走行。東京メトロは、「千代田線6000系との思い出と残り少ないご乗車の機会を是非お楽しみください」としています。

【了】

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コメント

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3件のコメント

  1. 日本における左右非対照顔のはしりかな?
    およそ50年前のデザインなのに、今でも未来的な印象がある。(オレには)
    顔だけのカットボディでも良いから保存してもらいたい。

  2. 省エネ電車の先鋒、と思っていたが確かに正面貫通扉を脇に寄せるデザインもこの車両以前には見られませんね。

  3. 地下鉄千代田線6000系の運用も、今週末の臨時列車を持って終了します。同系の特徴だった開閉時のドアは、鉄道ファンからは、バクダンドアと呼ばれました。このドアの音が聞けるのは、有楽町・副都心両線7000系と半蔵門線8000系のみとなりますが、両系とも新型車に置き換えるため、将来的には聞き納めとなります。