「フリゲート」ってどんな船? 海自の新造艦「30FFM」、「FF」の背後に6世紀の歴史

ひと口に軍艦といっても、そこには多種多様な艦種があります。空母、駆逐艦くらいまではわかりやすいかもしれませんが、では「フリゲート」とはどのような艦艇を指すのでしょうか。

将来はDDを代替か

 海上自衛隊が導入する30FFMはフリチョフ・ナンセン級などとは異なり、対空戦闘能力にはそれほど重きが置かれておらず、平成30年度予算で建造される2隻は短距離対空ミサイル「Sea RAM」ランチャー1基の搭載に留めています。これまで建造されたほとんどの護衛艦は、艦首に潜水艦を捜索するためのソナーを搭載していましたが、30FFMは艦尾から曳航する可変深度ソナー(VDS)と戦術曳航ソナー(TASS)の搭載に留めています。

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30FFMに主砲として搭載される「Mk.45 MOD.4」62口径127mm単装砲。写真はアメリカ海軍のアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦「ラッセン」の主砲(竹内 修撮影)。
30FFM唯一の対空兵装となる「RAM」ミサイルランチャー。写真は海上自衛隊の護衛艦「いずも」のもの(竹内 修撮影)。
ノルウェー海軍のフリチョフ・ナンセン級フリゲート「ヘルゲ・イングスタッド」。2016年撮影(画像:ノルウェー軍)。

 その一方で主砲はフリチョフ・ナンセン級が76mm単装砲1門であるのに対し、30FFMはより強力な62口径5インチ(127mm)単装砲1門を装備します。30FFMには島嶼防衛作戦などで、艦砲射撃による火力支援能力が求められているため、フリチョフ・ナンセン級よりも小型の艦であるにもかかわらず、強力な砲を搭載したというわけです。

 30FFMは機雷の掃討(処理)という、他国海軍のフリゲートではあまり例の無い能力にも重きが置かれています。このため30FFMには機雷を探知するためのソナーが搭載されているほか、機雷を探知するUUV(無人潜水艇)と、UUVが発見した機雷を処理する無人機雷排除システム、UUVと無人機雷排除システムを搭載するUSV(無人水上艇)も搭載されます。また逆に機雷を敷設するための、簡易敷設装置も装備されるようです。

 30FFMは平成31年度防衛予算の概算要求でも2隻の建造費が計上されており、防衛装備庁が2018年8月31日に、2037年までに合計22隻を建造する計画を発表しています。30FFMは段階的に能力向上や仕様の変更が加えられる見込みとなっており、UAV(無人航空機)や対潜水艦戦用の無人潜水艇の搭載、陸上自衛隊の03式中距離地対空誘導弾(改)をベースとした対空ミサイル「新艦対空誘導弾」の運用能力の付与などが検討されています。

 当面、30FFMはあぶくま型などの後継として配備が進められますが、将来的には能力向上型がはつゆき型やあさぎり型といった、「DD」に分類される汎用護衛艦の後継となるのではないかと筆者(竹内修:軍事ジャーナリスト)は思います。

【了】

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コメント

1件のコメント

  1. ”フリゲート”って国やその時の軍事情勢で全然意味が違ってくる。

    イギリスは確か今の編成だと駆逐艦が主に対空、フリゲートが主に対潜、対艦任務になってなかったけ?

    アメリカは前は規模が駆逐艦だけどフリゲートを名乗ってた。

    空母の護衛につく原子力船でのちのちミサイル巡洋艦にに分類が変わっている。

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