「ボンネットバス」路線バスとして現役! 秘湯への路線で「積雪期のみ」運行のワケ

高度成長期に生産が終わり、いまではすっかり数を減らしたボンネットバス。観光用に運行しているケースは全国にありますが、岩手の山中で積雪期のみ、通常の路線バスとしても運行されています。

そもそも「ボンネットバス」とは

 一般的なバス車両は、車体の後方部にエンジンを搭載し、後輪が駆動する「リアエンジン・リアドライブ」方式のもの。しかしかつては、エンジンを車体前部に配置する「フロントエンジン・リアドライブ」が主流でした。その大多数は乗用車のようにボンネットがあったことから、いまでは「ボンネットバス」と呼ばれています。

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岩手山をバックに八幡平の雪道を走るボンネットバス(池田 亮撮影)。

 ボンネットバスはその構造上、貨客スペースがどうしても狭くなります。そのため高度成長期、輸送需要が急激に増えるなかで、より多くの貨客スペ―スが確保できるリアエンジン車に取って代わられ、ボンネットバスは姿を消していきました。

 そして現在では、レトロで珍しいイメージから、観光の目玉車両として扱われることが多くなっています。たとえば、徳島県の四国交通による祖谷渓の定期観光バス、広島県の鞆鉄道による福山市内や鞆の浦の定期観光バスなどで季節的に運行されています。そのほかにも、観光バスとして走っていたり、動く状態で保存されていたりしますが、通年で一般路線バスとして運用されるものはなくなってしまいました。

 ただ、「積雪期のみ」という条件付きで、通常の路線バスとしてボンネットバスが使われる路線があります。それが、岩手県北自動車の松川温泉線です。

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コメント

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2件のコメント

  1. スノープラウを装着して除雪に使えば一石二鳥だな

  2. 豪雪&山岳地帯の路線が次々に四駆のローザに置き換えられている現状だと、これも四駆のローザに置き換えられそう。
    ボンネットバスはイベント用に動態保存されるだろうけど。