意外と身近な不発弾、実際どう処理? 危険手当1万400円、自衛隊不発弾処理隊の戦い(写真11枚)

意外と身近に埋もれてるかも もし見つけてしまったら?

 こうして調べてみると、実は我々の生活圏のなかにも、不発弾が埋もれている可能性が十分にあることが分かってきます。いまは静かに眠っている不発弾が、突如として爆発するかもしれないのです。

 もし不発弾を発見してしまった場合、どうすればよいのでしょうか。

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艦砲弾の不発弾(画像:陸上自衛隊)。

 まずは、不発弾に近寄ることなく、触れることなく、警察に連絡します。警察官が現場に到着すると、すぐに不発弾の確認が行われます。この結果、不発弾でないと判断されたり、不発弾でも危険性がないと判断されたりすれば、そのまま警察が処分します。危険性が確認されたり、駆けつけた警察官では対処しきれなかったりする場合は、自衛隊の不発弾処理隊が登場します。

 自衛隊の不発弾処理隊は全国に4つあり、最も処理件数が多いのは、沖縄県の那覇駐屯地に所在する第15旅団隷下の第101不発弾処理隊です。

 第101不発弾処理隊は、1972(昭和47)年から2018(平成30)年11月15日までに3万7288件、重量にして1799tもの不発弾を処理してきました。しかも、このあいだに1件の事故も起こしていません。第101不発弾処理隊以外の処理隊も、同様に無事故で任務を完遂しています。

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発見された不発弾の信管周りに油を吹き付ける隊員(画像:陸上自衛隊)。
住宅街の中で行われる処理作業(画像:陸上自衛隊)。
処理された不発弾は、専用のクルマに載せて回収する(画像:陸上自衛隊)。

 不発弾処理隊によって危険であると判断された不発弾の一部には、動かすことで爆発する可能性のあるものもあります。その場合は、現地にて不発弾を処理します。といっても、現地で爆発させることはまれで、基本的には爆弾に取り付けられた信管(起爆装置)を除去することによって、その爆弾が爆発しないように安全化することになります。

 無論、作業中に爆発しない保証はありません。危険性が確認された場合、現場周辺の住民の安全を確保するために、自治体、警察、消防、自衛隊などによって「不発弾処理対策協議会」が開かれ、いかに安全、確実に不発弾を処理するのかが話し合われます。

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コメント

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1件のコメント

  1. 2009/1/14の爆破事故の事でしょうか?