意外と身近な不発弾、実際どう処理? 危険手当1万400円、自衛隊不発弾処理隊の戦い(写真11枚)

具体的にどう処理するの? 2013年南品川の場合

 ちなみに冒頭の北区の事例から4か月後、2013(平成25)年に東京都品川区南品川で処理された不発弾は、作業そのものは約3時間半で終了しましたが、発見から処理するまでに1か月半ほどかかっています。これでも都心での不発弾処理対応としては、異例の速さだったといいます。

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動かせないと判断された不発弾は、その場で爆破処理される(画像:陸上自衛隊)。

 不発弾処理現場では、万が一の爆発に備えて、直径2mから3m、高さ6mほどの、円筒形の「ライナープレート」と呼ばれる鉄板で強固な防御壁を構築し、そのなかで作業が行われます。その周囲を「1t土嚢」で覆い、場合によってはその外側をさらに土で覆います。

 ここまでの準備ができたら、次は住民に対する周知を自治体が行います。具体的な避難半径は、5インチ艦砲弾で最大半径156m、50kg爆弾で半径166m、500kg爆弾では半径394mが避難半径になります。現場が都心部の場合、この広報と交通規制をかけるのに時間がかかるというわけです。

 処理当日は、現場から離れた場所に現地対策本部を設置します。ここでは、不発弾の処理がスムーズに進むよう、関係各機関が情報共有するとともに、避難対象地域に居住する住民の避難も受け入れます。

 その後、避難誘導が行われ、交通規制も掛けられます。避難半径内に住民が残っておらず、交通の規制も始まると、自衛隊による不発弾処理が開始されます。もし、処理中に避難半径内への人の立ち入りが確認されると、作業はいったんストップしてしまうため、避難や交通規制の時間も長引くことになります。

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コメント

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1件のコメント

  1. 2009/1/14の爆破事故の事でしょうか?