空母化で話題「いずも」と「かが」、乗ったらどんな船? 快適艦内と甲板塗料のヒミツ(写真16枚)

事実上の空母化が話題の海自いずも型護衛艦「いずも」と「かが」、特徴的な甲板もさることながら、その艦内や生活区画の様子はどのようなものなのでしょうか。実際に乗艦してきました。

最初からそのつもり? ほかとは違う塗料のヒミツ

 甲板に出てみると、ほかの護衛艦の甲板に比べて明るい灰色をしています。これは、滑り止め塗床材がこれまでの護衛艦とは違うからです。使用しているのはアメリカンセイフティ―社の「エポクゾ(MS-375G)」という塗料です。米海軍空母などにも使用されています。ジェット戦闘機の離発着時の炎(高熱)やジェット噴流に強く、ほとんどの酸やアルカリ、燃料などにも耐久性があります。まるで空母となる将来を見越していたかのように、「いずも」や、同じヘリコプター搭載護衛艦であるひゅうが型にも使用されています。

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飛行甲板でジョギングする乗員たち。足もとは、ほかの護衛艦とは異なる滑り止め塗床材(菊池雅之撮影)。

 乗員たちは、課業外には、艦上体育に汗を流します。艦内にふたつのトレーニング区画があるのですが、晴れた日は、飛行甲板上をジョギングします。筆者も走ってみました。手元のランニングウオッチで、1周の距離を計測すると、約500mもありました。5周も走ればなかなかの運動量となります。全速力で走る人、または20分や30分と時間を決め、ゆっくりとしたペースで走る人など様々でした。ただし、転ぶと、前述した甲板の頑丈な滑り止めが、まるで大根おろしを擦るように皮膚を擦ってくので、注意が必要です。

 今回の航海では、入隊してまだ数カ月という若い隊員もいました。「初めて乗る船が『かが』でよかった」と語っていました。訓練こそ厳しいものでしょうが、艦内生活はかなり快適なようです。それは筆者も大変よく理解できました。

 今後、「いずも」型がどう生まれ変わっていくのか、非常に楽しみです。

【了】

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Writer:

週刊誌カメラマンを経てフリーの軍事フォトジャーナリストとなる。安全保障をテーマに世界中を回り、週刊誌や専門誌等に執筆。最近ではテレビやラジオ出演、講演などもこなす。「イチから分かる自衛隊最前線レポート」(EX大衆・双葉社)、「最新国防ファイル」(夕刊フジ)など連載を多数持つ。

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