育児しつつ空を飛ぶ、ママは「戦術航空士」 P-1の頭脳に聞く、女性の職場としての海自

海自において「働きながら育児」は可能か?

 もちろん岡田2尉も、「最初は『(男性中心の職場で)女性であること』に対して、構えていたところはありました」といいます。

「ですが、特に『女性だから』『男性だから』という差別、区別を感じたことはありません。ほかの会社についてはわかりませんが、(海上自衛隊においては)女性だろうが男性だろうが関係無しに対等なので、そうした面はすごく良いなと思います。もちろん、仕事を続けていくにあたって結婚の時期、出産の時期、色々悩みましたが、職場の良きはからいと協力、理解もあって、1歳の女の子を保育園に入れながら、第一線の部隊で働かせてもらっています」(岡田2尉)

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P-1の戦術航空士用シートにて。手前のスティックは機種下の可視光・赤外線光波センサー(カメラ)のコントローラー(2018年12月6日、関 賢太郎撮影)。

 岡田2尉はいままさに、「海上自衛隊で働きながら育児」を実践しているさなかであるため「私がなにかをできていますとはまだ言えませんが」としつつ、自衛隊を志望する女性に向け、「妊娠が分かった時点で航空業務は停止されるものの、出産後、育休を取ってから、搭乗員に必要な航空身体検査に合格すればまた航空機に乗れるようになるので、女性だからとか、出産したら仕事を続けられるかわからないからとかいった理由で、挑戦しないという気持ちは捨てて、戦術航空士や自衛官にぜひ挑戦して欲しいなと思います」と話しました。

 航空機搭乗員は男女関係なしに、高い能力と適正が要求される職種です。その反面、一層進む少子化のなかにあって、航空機搭乗員の志願者も減少してゆくことになるでしょう。海洋国家である日本にとって、海上をパトロールする哨戒機P-1は生命線とも言える存在であり、これを安易に減らすことはできません。人材確保という難しい問題を解決するには、岡田2尉のような「海の安全を守るために戦うママ」が働きやすい環境を構築し、理解を広める点にあると言えるかもしれません。

【了】

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コメント

2件のコメント

  1. まあ、普通は戦術航法士なんて知りませんしw
    後輩を指導する戦術航法士は大タコ、後輩は子タコ、寿司屋でタコを食べると、共食いwと言われるとか。聞いた話。

  2. 3ページ目の写真のキャプションに「機種下」とありますが、「機首下」の誤字かと思います。