関東の「高速バスが便利な地域」5選 東京都心への足、鉄道ではやや不便な地域に発達

ピンポイントで高速バスが発達する両毛地域

 栃木県と群馬県に跨る両毛地域でも、高速バスが発達している都市があります。

栃木県佐野市

 ジェイアールバス関東が東京駅から「マロニエ東京号」、新宿から「マロニエ新宿号」をそれぞれ運行。両者を合わせた本数は1日最大33往復(深夜の下り便「ミッドナイトマロニエ号」を含む)です。

 市内にはJR両毛線と東武佐野線が通っていますが、両毛線で東京へ出る場合は小山駅で乗り換え。東武線は浅草駅に直通する特急「りょうもう」が1日1往復ある以外は、館林駅で乗り換えが必要、東京駅や新宿に出るには、乗り換えが数回に及びます。

 佐野市側では、「佐野プレミアムアウトレット」に隣接する佐野新都市バスターミナルに発着。土休日の下りはアウトレット施設内の停留所にも停車する便もあります。佐野新都市バスターミナルは鉄道の駅からは離れていますが、施設内に自家用車の駐車場や駐輪場が整備されており、高速バスへの乗り換えが可能。佐野市交通生活課によると、午前中は佐野から東京へ向かう人、東京からアウトレットへ向かう人が多いそうです。

Large 190116 buskanto 02

拡大画像

佐野プレミアムアウトレット内に停車する高速バス(2018年12月、中島洋平撮影)。

群馬県伊勢崎市

 ジェイアールバス関東が新宿~本庄・伊勢崎間で高速バスを8往復運行。伊勢崎市内では、東京福祉大学構内や市役所、伊勢崎駅、伊勢崎オートレース場など主要施設に停車します。東京方面から伊勢崎市内まで通勤している30代女性によると、このバスを利用して通勤する同僚も少なくないとのこと。

 佐野市と同様に、市内にはJR両毛線や東武伊勢崎線が通っていますが、両毛線で東京へ出る場合は高崎駅などで乗り換え。東武線では浅草に直通する特急「りょうもう」が1日1往復ある以外は、太田駅や館林駅で乗り換えになり、東京駅や新宿に出るには、乗り換えが数回に及びます。

 このため伊勢崎市では従来から、利根川の対岸に位置するJR本庄駅(埼玉県本庄市)まで自家用車などで出て、そこから高崎線で東京へ向かうルートがよく使われていますが、そのルートをなぞったのがこのバスと言えます。

この記事の画像をもっと見る(4枚)

テーマ特集「【高速バス特集】もっと格安・快適に移動したい! 高速バス予約のコツと乗車のポイントを徹底紹介」へ

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

1件のコメント

  1. 房総地域はアクアラインの値下げで高速バスが便利になってるような気がするんだが、そうでもないのか