関東の「高速バスが便利な地域」5選 東京都心への足、鉄道ではやや不便な地域に発達

陶器市の足に「関東やきものライナー」

 茨城県と栃木県にまたがる地域でも、高速バスが発達しています。

茨城県笠間市、栃木県益子町

 笠間市はJR水戸線、益子町は水戸線の下館駅(茨城県筑西市)に接続する真岡鐵道の沿線にあり、どちらも「焼きものの里」として知られます。この両地域と秋葉原駅を直通する、その名も「関東やきものライナー」を、茨城交通が1日最大6往復運行しています。

 2013(平成25)年に運行を開始しましたが、特に東京から両地域への観光利用者が多く、2017年からは秋葉原駅8時20分発の下り便、益子駅16時発の上り便が座席予約制になりました(それ以外の便は予約不要)。ただし笠間や益子での「陶器市」期間中は多数の臨時便が運行されるため、両便とも予約不可になります。

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「関東やきものライナー」が発着する秋葉原駅東口のバスターミナル(2018年8月、中島洋平撮影)。

千葉県大多喜町

 房総半島の内陸部、いすみ鉄道沿線の町です。町内の養老渓谷がハイキングや紅葉のスポットとして知られます。京成バス、鴨川日東バス、小湊鐵道が運行する浜松町・東京駅~勝浦・御宿・安房小湊線(6往復)の途中停車地となっているほか、2015年に京浜急行バスと小湊鐵道が新たに品川・羽田空港~大多喜線(6往復)の運行を開始しました。

 鉄道で大多喜駅から東京へ向かう場合、いすみ鉄道で大原駅まで約30分、そこからJR特急「わかしお」で約1時間10分(東京駅まで)と、乗り換えを考慮しなくても最短で1時間40分を要しますが、高速バスならば品川まで最短およそ1時間20分です(品川・羽田空港~大多喜線のうち羽田空港を経由しない便)。

 なお、関東では草津温泉や日光、那須温泉といった観光地、あるいは水戸やつくば、内房や外房といった鉄道と競合する地域でも高速バスが発達しています。

【了】

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コメント

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1件のコメント

  1. 房総地域はアクアラインの値下げで高速バスが便利になってるような気がするんだが、そうでもないのか