レーダー浴びても乱れぬ職場、どう作る? 海自厚木基地第3航空隊で聞いた機長のお仕事

防衛省が公開した韓国艦のレーダー照射に関する動画にて、搭乗員たちの音声からは、危険な状況下でも冷静に任務をこなす様子がうかがわれました。銃口を向けられても取り乱さない職場、どんなところなのでしょうか。

P-1搭乗員、11名の内訳は?

 なお、搭乗する機体は任務のたびに変わるものの、各搭乗員の編成はひとつのチームとして、日頃からコミュニケーションを欠かさず、意思疎通をすることで、「気心の知れた」メンバーとなることを心がけているそうです。それを聞いて筆者(関 賢太郎:航空軍事評論家)は、P-1という哨戒機は「『空飛ぶ船』であり、搭乗員はその『乗組員』、そして機長は『艦長』なのだな」と感じました。まさに海上自衛隊らしい飛行機であり、そしてその搭乗員たちなのではないでしょうか。

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同乗する搭乗員たちには積極的に意見を求めるという諸隈1尉(2018年12月6日、関 賢太郎撮影)。

 P-1搭乗員11名の役割は以下の通りです。各座席はデジタルネットワーク化された「戦闘指揮システム」の端末コンピューターと、音声通信によって結ばれています。

●操縦室(コックピット)

・正操縦士(P):操縦を担当し飛行と安全に関する責務を負う。

・副操縦士(CP):操縦を担当し正操縦士を補佐する。

・機上整備員(FE):搭載システム全般の管理・維持および操縦士を補佐する。

●クルーステーション(胴体部)

・第1/第2戦術航空士(TACCO-1/TACCO-2):各員から得た情報をもとに戦術の立案を担当、P-1の頭脳となる。

・第1/第2機上任務員・音響(MC-1/MC-2):各種ソノブイ(音響探知器を備えたブイ〈浮標〉)によって得られた情報の管理を担当する。

・第3/第4機上任務員・非音響(MC-3/MC-4):レーダーほか多数の非音響センサーによって得られた情報の管理を担当する。

・武器員(ORD):魚雷やソノブイなど武器や火工品の管理、および機内からの撮影を担当する。

・機上電子整備員(IFT):搭載する各種電子機器の管理・維持を担当する。

 機長は、操縦士または戦術航空士のいずれかが担当します。どちらが機長を担っても、その役割に差はありません。

【了】

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